本日は閉店しました
■閉店後
「…はぁあ…無事終わった…。疲れた…」
「…これくらいでへばってんじゃねぇよ」
「ペク?帰ったんじゃなかったっけ…何か忘れた?」
「俺の勝手だろ。…それより名前、あの野郎と何話してた」
「あの野郎ってソク君?久しぶりーって事だけだけど…」
「嘘じゃねえだろうな」
「何で嘘つかなきゃなんないの!私は裏も表もない真っ当な生き方してるんですー!
ペクに隠さなきゃならないような事なんて何にもありませんよーだ」
「…なら良い」
「もー片付けあるんだから邪魔するなら帰ってよぉ!」
「あぁ?俺の勝手だって言ってんだろーが。お前こそ そこ邪魔だ、どけ」
「えっ?何してんの?」
「…テーブルに椅子上げりゃいいんだろ」
「手伝ってくれるって事?優しいじゃん今日!
ははーん、さては休日営業させたから気にしてるんだー?」
「うっせぇ早く床磨け!」
「…良いのにそんなの、やれって言われると腹立つけどこっちは商売なんだからさ。
でも、ありがと。気持ちだけもらっとく」
「…うるせえって言ってんだろ」
「憎まれ口叩いてないで、帰った帰った!明日に疲れが残っても知らないからね!
ハイまた明日〜〜!」
「てめえ、ちゃんとこの耳で聞いたからな…
明日来た時、疲れたから働かないとか言うんじゃねえぞ」
■馴れ初め
「ペクは名前ちゃんと何がきっかけで知り合ったんだ?」
「あ?何だ突然…」
「この前お店に行って話してたんだけど」
「は?行ったってアイツをナンパにかよ、ふざけんな」
「いや、普通にご飯食べに行っただけだからな…。
まぁその時に名前ちゃん、ペクの事ばっかり話してたから仲良いんだろうなーって」
「…、…フン、お前との付き合いにブランクあるから共通の話題が俺しかなかったんだろ」
「(嬉しそうだな〜)…で、ペクがお店に入ったのがきっかけなのか?」
「さぁな、昔の事は忘れた。
でも一番初めに食ったのは店じゃなくて、あそこが作った弁当だった。
今はやってねぇけどな」
「へぇ…」
「…」
「…」
「…」
「え??終わりか?」
「忘れたって言ったろうが。つーか覚えてた所でソクに話す義理もねぇだろ」
「オイオイ、あそこまで言うなら話してくれても良いだろ?
気になるじゃないか…あ、悪い。監督が呼んでるから外すぞ」
「勝手にしな」
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