Sランクの任務だって―奮起編―


あたしは日誌を書くという

めんどくさい職務を全う中である。

「こんなん書いてさ、

なんの意味があるんだろうねー。」

時間、資源、そして労力の無駄だと

あたしは思う。

「それ、」

「ん?」

「書く意味あるんですかー

って書いとけばいいんじゃねぇの」

「あー、そっか。

ってまじめに考えてよー。」

そんなこと書いたら

あたし絶対に殺られるでしょ。

誰にって担任だよ、担任。

あ、でもあの先生ならそんなことないかも。

「相沢ぁ、」

「んー?」

「なんか言え。」

言ったことそのまま書いてやる。

「あーーー!」

「おい、ふざけんなよ。」

なんかとは言ったが、

これじゃ感想にもならないじゃんか。

はぁ。あたしは疲れた。

「もういいよ。あたし頑張る!」

「おー。ようやくやる気だしたか。」

頑張れよー。

なんて、相沢よ、

応援する気ないだろう。





あたしが無事日誌を仕上げた後、

帰り際に珈琲おごってもらった。

もちろん、相沢に。

なんだかんだでいいやつだな。

だが次の日、

あたしは相沢に怒られることになる。

あれがまずかったのかな?

日誌の感想

―――相沢君が協力してくれないので、

大変な一週間になりそうです。―――

これを見た相沢は、

「小学生か。

っつーか、俺は十分協力しただろ!」

って言ってきた。

・・・どこがだ。

小学生の感想は

まぁ認めてやらなくもないが、

協力はしてないよ。

ついでに言っておくと、

この件に関してうちの担任は、

まぁ頑張れ。

で終わらせたのでした。

あたし悲しいなぁ。





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