キャラかぶり


読者の皆様、初めまして。

私、迅海凪と申します。

今回の話は私の登場のための回です。

そろそろ美紗とお友達が

私のところに来るはずなのですが、

まずはその経緯からご覧くださいね。

では、美紗とお友達の滝治さんは

廊下でなにやらお話中です。

「で奈保、今回はなにキャラ?」

「敬語キャラです。どうです?」

「ふーん・・・」

なにやら美紗は不満そうですね。

「駄目、ですか?」

「ダメとまでは言わないわ。

でも、もう一ひねり欲しいわね。

知り合いに常に敬語のやつがいるのよ。」

そう、これはまさしく私のことです。

「えー、なにそれ。聞いてない。」

ここで、滝治さんは敬語キャラの人と会わせろと、

美紗に詰め寄ります。

「まぁ別にいいわよ。

今から行く?」

「もち。」

というわけで、場面を戻します。

私のところに、二人がやってきました。

「・・・。」

滝治さんは私をまじまじと見ていますね。

「これがさっき話してた迅海凪よ。」

「これっていう紹介の仕方は

どうかと思いますが、

初めまして。滝治奈保さん。」

「え、私をしってるの?」

やってしまいました。

大失態ですね。

なんとかごまかしておきましょう。

「えぇ。生徒会、やっていますよね?

それで、知っておりました。」

そう伝えると、滝治さんはなにやら納得した表情。

仲良くしましょう。と。

なにやらライバル視されていますね。

安心しきっていましたが、

美紗はごまかせなかったみたいです。

「あまり、妙な発言はしないこと、ね。」

こっそりと耳打ちされました。

以後、気を付けたいと思います。

というわけで、

何が言いたかったかというと、

私物語の先の先まで、

すべて知っているのです。

別のところで語り手を務めましたから。

以上、自分の紹介のナレーターを務めた、迅海でした。



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