11ACUTE
【 11 NOTE 】








ここら辺から中話ですかね。
とりあえず完結をめざします!










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「さて、と 本題にもどろうか。」











アリスが立ち去ったこの部屋には













帽子屋、城、塔、ピアスとボリス。それに時計屋が居る。















「わざわざチェシャ猫に迎えを頼んでまで君を連れてきたのは
自己紹介だけじゃないんだ」













待ってましたと言わんばかりにナイトメアが話はじめる。












「問題はただ一つ。リナリーのマスターを決める。」














!?今ここで!?















待て。領主には話していいが知られては困る人物が複数いる。












どうするか…













このままでは確実にナイトメアは話してしまう。














『……飛ばすか。』














全員が僕を見る。













小さなつぶやきは静かな部屋に響いたのだ。














『ラヴィノーツ・ テンプレーション』















僕の周りにはお馴染みの魔法陣が現れる。













だが今回は僕だけではない。











「はっ!?」










「お姉さん!!」












ボリスと双子。ピアスに兎。エースに魔法陣が現れる。













『…ごめんね。 __アクト!!』















___シュン。















複数の役持ちが姿を消した。

















一瞬にして。















残るはビバルディ、ナイトメア、グレイ、ユリウスにブラッド。













「君は…」










「奴達に聞かれたくなかったのか?」











ナイトメアが問う。













『きっと心配してくれるから。僕なんかに。』
















「いや…こちらも無神経だった。」












「茶番はそれくらいで良い。妾も話がききたい。早く進めよ」













はずれていたビバルディがお怒りのよう…。














『僕から話すよ』












『僕は魔女。魔法なんて怖いものは無限に、無償で使えるわけはないんだ。』











「それ相応の対価、代償がひつようだと?』










ブラッドは知っていたという顔をしている。











『ああ。対価。それは魔力。
 僕はマスターとなる人物と契約し、なんでも仕事をこなす代わりに
 魔力を供給してもらうんだ。魔法の対価は魔力の消費。
 僕にとって体力、生命線みたいなもの。
 だから魔力が足りない今。残りの時間が少ない。』











「そのマスターとやらは何処におるのじゃ。」











「…この国にはいない。そうだろう?」













ブラッドとビバルディが声をそろえて言う。














『ご名答。だからこの国でマスターと契約し、魔力供給をしてもらわないといけない』















「そこで私たちに頼む、と」













ごめんね。心のなかで謝罪した。何度も何度も。あの子にも。












『うん。けれどマスターにも条件がある。魔力が在る人、僕の異性でないといけない』











「なんじゃ。妾では無理ではないか。男などあてにならんというのに…」













あはは。














「それで?私はお嬢さんに協力したい。だが異性という条件をクリアしていても
魔力がなければ問題外だ」












協力してもらえる。












ありがとう。それだけでも十分だよ。











けれど正直もうフラフラ。次に眠ったが最後というところだ。












『じゃあビンゴだね!このなかで魔力の保持者はグレイとブラッドだけなんだ。」










「俺も?……」










グレイはとてもおどろいている。











ブラッドは状況をうまく理解し、なぜか……













  ‘なぜか笑っている‘









怖ー。











なんかブラッド怖くなってきた。











グレイにちらっと目をむけると











うーん とイマイチなご様子。











「私でいいなら喜んでお受けしよう。さて、これで問題は解決。お嬢さんは私のもの。
異論はないな?」










え?










聞き間違い?











えーと 確かこれで問題は…











『ってえ!?私のモノ!?』











ああ。と当たり前の様子。











「なんでもこなす代わりに魔力を与えるのだろう?
なんでも…というのは…」











にやりとわらうブラッド。










再び怖さが戻ってきた。











『グレイ…?』










先程からグレイがブラッドを睨みつけている。










殺気も凄まじいものだ。









「あ? ああ…何でもない」












「それでは私達は先に失礼させてもらうよ」






















私たち?














ブラッドが僕に近づいてくる。











笑みをうかべて。











なんとなく後ずさりしてしまう。












「おや…この手のうちから逃げられるとでも? 」











____グイッ













!?












『ちょっ!!ブラッド!!!』












これは叫ばずには居られない。











ゆうにブラッドは僕を抱き上げて 本当に手のうちにしまわれてしまった。











「では失礼。」












____パタン。













部屋をでて廊下にでる。













そこにはドアを開けたボリスがいた。













「 ふーん…。ブラッドさんの勝ちってこと?今回は。」













次は渡さないから。と ボリスが扉を開ける。












繋がっていたのは帽子屋屋敷。











「さて…どうだか。」










低い声で言い放ったブラッドの声にはトゲがあった。











そのまま僕を抱きながら扉をくぐる。













後ろを振り返るとボリスがてを降っていたので、僕も手をふった。






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エンド


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〜あとがき〜


次回は中辺突入です!!


まゆら


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