誰にも見えない隙間に落ちて
たまに思ってみたりもするの
本当は私だけのものなんて
何もないんじゃないかって
約束事で結んでみたり
気まぐれなふりで放してみたり
そうして本当に失くしたものの
数を忘れて両手を開く
口をつけてみたところで
拭ってしまえばお仕舞いだから
ああもっともっと 今笑ってよ
私の前で笑ってみせて
この目を絡めて見透かしたいの
今どこにいるの?
誰にも見えない隙間に落ちて
ひとりで夜を明かしてみるの
あなたには見えない星を数えて
息を吐いても目は閉じない
始めから約束なんて
破れるものだと知っているから
ああ今 今 誰か呼んでよ
私の名前が分かるのなら
言葉を繋ぐ息はもうないの
何も訊かないで
何か言って
私のために
ああもっともっと ねえ掴んでよ
私の形が歪むくらい
爪の先まで約束してよ
あなたのものだって
私だけの愛だって
夜より深く