マグー鉱山

ノーラッドの町を道なりに歩く。家はどれも通気性を重視した木製で、編みかごが外へ張りだしたような、草のブラインドをかけられる窓がドアの左右についている。

街道1959に背を向けて歩くと、この町ではどの道を進んでもマグー鉱山へ突き当たる。トロッコに載せた麻の袋が行き交う。中身はすべて、銅か鉄、あるいは宝石だ。宝石は赤味の強いものと、瑪瑙がよくとれる。

‐乗って行くかい、あんた。

鉱夫の一人がトロッコを指して私に行った。乗るとどこへ行くのかたずねる。ゴートモールの谷、ねずのもり、ハクタイの町の中から選べるという。大丈夫、貨物用だが俺達も乗ることがある。

彼の言葉を信じることにして、トロッコに乗った。ねずのもりを選ぶ。他の二つと違い、ねずのもりへはノーラッドからしか道がない。トロッコが動き出した。文字はしばらく綴れそうにない。


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