夕狩りの丘
花宿星視貴方影月満
風拐丘駆貴方影星墜
金の砂がまた
一粒落ちてゆく
私の時間が
また少し進んだ
銀の糸がまた
気怠く絡まる
私の頭の奥には
宇宙が在る
何をして生きてゆくことが
どうして
正しいことなのか
何を思って
生きて逝くことが
私の手が欲しがる
幸せなのか
( 刻 は 眠 る よ )
花に宿り
星を視てる
貴方の影で月が満ちる
花に宿り
明日を見てもない
私の影で
また陽が沈む
金の砂がまた
一粒落ちてゆく
私の時間が
また少し縮んだ
銀の糸がまた
気怠く絡まる
私の頭の奥には
天地が在る
何をして生きてゆくことが
どうして
見失えるものなのか
何を思って
生きて逝くことが
私の手が君を掴む
理由なのか
( 花 は 眠 る よ )
風を拐い
丘を駆ける
貴方の影に星が墜ちる
風を拐い
瞼を閉じた
私の影で
ただ陽が昇る
箱船の中で刻は進み
天上の庭で
鐘は今 鳴らされた
花に宿り
星を視てる
貴方の影で月が揺れる
花に宿り
風を視てる
私の影に今
ただ陽が灯る
花宿星視貴方影月満
花宿君視私影今陽巡
夕狩りの丘
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