玲瓏たる月影



果てない空に
目映い月がひとつ
迷子のように煌めいた


あどけない手に握った
ひとつの鍵を
どうしたらいいの
寂しげに笑っていれば
何だか変われるような
幻を抱いて


駆ける 足に絡んだ
霧に形は無いのに
進めないよ夜は怖くて
だから君に


手を差し伸べて欲しい


果てない空に
目映い月が一つ
八つの星を連れて輝いた

小さな奇跡
忘れたくないのと
重ねた指切り
私は此処だよ


背中を押した木枯らしが
暖かくなる頃
何かは変わってるの
壊れた奇跡を抱いて
信じ続けていたいの
貴方を


揺れる 時の中で
巡り逢えたと云うのに
歩けないよ世界は広くて
だから君に


導いてほしい


暗い水面に
月の影が独つ
迷子のように
歪んでいくの


果てない空に
目映い月が一つ
奇跡の揺り籠で
目を覚ました

闇夜を照らし
君と手を繋いで
今こそこの世界に
光を注ごう



今こそ君に
傍にいてほしい



命の奇跡
忘れたくないのと
重ねた指切り
君は此処だよ

果てない空に
目映い月がひとつ
迷子のように
浮かんだあの日を

懐かしむような
時が来てもきっと
変わらず傍で君と
生きていたい


差し出された手に捧ぐ
ひとつの運命




玲瓏たる月影


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タイトルは桜夜伽とのコラボ小説から。
物語のイメージとして勝手に書かせていただきました(←




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