水晶塔



この世界に在る
すべてのものが
明日
壊れると云うならば

嘆きの声も
祈りの声も
重なり合って
空を目指すのだろうか

七色の断片
すべてはひとつ
脆く輝いた僕らの世界
砕けて煌々
儚すぎた現実
綺麗すぎた崩壊

まるで水晶


その手を取って契りの証
指輪にキスを贈れども
もう還らない
過去が君が
緩く緩く
泪になって伝うだけ

時間が無いと急かした夢が
現実に成り果てて
願いを荒らす

その中で僕は
ただ君を抱いて
悪魔が去るのを
待つしか出来ない


この世界に在る
すべてのものが
今日
壊れると云うならば

嘆きの声も
祈りの声も
重なり合って
何処を目指すのだろうか

七色の残像
ななつはひとつ
脆く輝いた僕らの世界

砕けて煌々
儚すぎた現実
綺麗すぎた崩壊

まるで水晶。





晶塔




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