Happy birthday




今日は小太郎君の誕生日。
だから私は今小太郎君が来る前に銀時君と晋助君とで、部屋の飾り付け中。
料理とかはもう作り終えてあり、机の上に並べられている。



「菜緒、こんな感じでいいか?」


「馬っ鹿、ここはもうちょっとこうした方がいいだろ」


「あぁ!?てめーに何か聞いてねーよ。この天パ」


「天パ馬鹿にすんじゃねェェェ!!」



こういう時でもいつも通り喧嘩をする2人。
呆れて見る私は2人を引っ張り、喧嘩しないようにする。



「ほら、喧嘩しないで。ご馳走にホコリとか入っちゃうよ」


「でもよー!!」


「銀時が悪いんだ!!」


「あーはいはい。喧嘩終わり〜。ほら、小太郎君来る前に早く準備しな…」


ガララッ


「こんばんはー。菜緒殿、来たz」


ガタタタタタタタッ!!



私達は一斉にすぐさま小太郎君を部屋から追い出した。
ちょっ、本当にビビッた。
小太郎君来るの早すぎ!



「何故部屋に入れてくれぬのだ!!俺だけ仲間外れにして楽しいか!!あぁそうか!!」


「何か自問自答してる!?違うよ、これは「うん、楽しい」銀時君!?」


「む、銀時!!そんなに俺をもて遊びおって。いい加減止めんか!!」


「「黙れズラ」」


「ヅラじゃない、桂だァァァ!!」



扉越しでも喧嘩する3人。

どんだけ喧嘩好きなんだ。
もう呆れて物も言えない。
私銀時君と晋助君の口を塞いだ。
苦しくしない程度で塞ぐ。



「ごめんね、小太郎君。後5分!!5分だけ待ってて!!そしたら勝手に入ってきていいから!!」


「菜緒殿が言うなら仕方ない…。もう少しだけ待っててやろう」



上から目線なのが気になるが、何とか待っててくれそうで良かった。
小太郎君が承諾してくれたところで、私達は急いで飾りつけをし始める。

勿論のことながら、銀時君や晋飾が喧嘩を始めたが、飾り付けはすぐに終わった。
5分もたたずに終わるのは予想外だったが、小太郎君との約束には間に合った。
後は小太郎君が入ってくるのを待つだけ。


あと一分。
その時間がとても長く感じ銀時君も晋助君も冷や汗を垂らしながら扉の前で待っている。

そして5分。
やっとの思いで小太郎君が入ってきた。
入ってきたと同時に、私達は紙吹雪を小太郎君に投げつける。



「「「Happy birthday!!(ヅラ/小太郎君)!!」」」



急なことで小太郎君は目を見開いている。
何のことだかよくわかってないらしい。



「小太郎君、お誕生日おめでとう!!今日は小太郎君が生まれたとてもめでたい日なんだよ」


「…!!俺の誕生日だったのか!?忘れておった…。みんな、ありがとな」



素直に言った御礼の言葉に照れる銀時君と晋助君。
……と思ったのもつかの間。
銀時君と晋助君が一斉に小太郎君を蹴った。



「何をする!!今回、俺は何もしてはおらぬぞ!!」


「いや、何かムカついたから」


「御礼の言葉が気持ち悪かったから」


「高杉ィィィ!!俺は真面目に御礼を言っただけであろう!!」


「うっせ、ヅラ」


「ヅラじゃない、桂だァァァ!!」



ギャーギャーともめ合う3人。

本当、合う度に喧嘩って…。
仲が良いんだか悪いんだか。



「だから、喧嘩は駄目だって!ほら、誕生日会しよ」





(あ、銀時!!それは俺のイチゴであろうが!!)

(俺のも取んじゃねェよ!!)

(取ったもん勝ちですぅー)

(はいはい、私の上げるから)



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