些細な朝(デイ・子供有)
 

雀のあいさつから始まる朝、

いつものように着替えて

いつものようにご飯のしたく

ただ、少し違う。



「朝だよー起きろー!」

「んーあと5分…」

「…んー…おきるの、やー…」



それは家族が増えたこと。
ただしくは、子供が二人…ってところ?



「もー!そーちゃん?起きないとー…?コチョコチョしちゃうぞー?コーチョコチョコチョ!」


「きゃははっやー!ままくしゅぐったいっ、きゃー」


「ふふふっままはしつこいぞー?コショコショコショー!」


「きゃーきゃははははっ」


「はい、ちゃんと起きる?」


「おきる!!!朝ご飯!」


「切り替え早いな…朝ご飯は、秘密!早く顔洗って、着替えてきなー」


「ほーい!」


片手を挙げてる我が子、
はぁ、ほんっとかわいい!!!
すごくもう、なで回したい!
でも、ほーいって、アホの子みたい。
そのアホの原因を起こすか。



「おい、アホの子。じゃなくて、デイもはよ起きろ。」

「んー…あと10分…(ソワソワ)」



さっきより増えてるじゃん。
………。


ゲシッー
とりあえず、起きそうもないので蹴りを一発かましてやった。


「い゛でっ!!」


「デイにコチョコチョはしないからね!」



とりあえず、寝ているデイに蹴りを一発。



「ちぇー」



口を尖らせながらこっちを見つめる
やっぱり期待してたんだ。
あきらかソワソワしてたもんね。わかりやすっ



「起きないと、朝ご飯抜きだよー?」


「……ん」


「なにその手」


「…ん!」



はぁ、どこまでガキなんだか。
そらとどっちのがガキかわからないよ…
そらの方が聞き分けいいし、もしかしたら
デイのほうが…「ん!!!」



色々失礼な事を考えていたのがバレたかのように
遮られた。




「もう、起こしてほしいなら、起こしてーとか助けてーとか愛してるーとか、一言いえばいいのに」


愛してるはないか
自分でつっこんでたら急かされた



「…早く起してー……」



まったく、大きい子供をもったものだ。
とりあえずデイの手にかけた、が、びくともしない


「もう!おもっい!」


力ずくでひっぱるけど、びくともしない
起きる気ないでしょ!



「、はや、く、起きーー?!!」



急に力を緩められた。
思いっきり引っ張ってたから、もちろん、
後ろに倒れそうになる


やばいっ


って思ったらグイッとデイに引っ張られた
力が入らない体制だから、倒れ込む



「ひゃあっ!!」 



ドテッ



それと同時に抱きしめられる。



ぎゅうううう
っていう効果音がつきそう




「く、くるしい、で、いっ」




と、おもったらデイの口元が緩んだ、
やばい、離れようと思ったのも無理な話。



「ちょ、や!やめっ、あははははっくすぐったい!!!やめっあはははっきゃーやめてよー!!ふははははっ、」



「ふはは!どうだーまいったか!!」



「やだやだもう、っ、あは、は、ふふっくすぐったいやだーーー!!っ!」



ドタドタドタ



「ままをいじめるやつは、殺す!!」



「「?!!」」



殺す??!!!いったいどこでそんな言葉を……


「殺すー殺すーって、サソリの旦那がゆってたー!
だから、そらも、まま守るの!」



「旦那…ね、」



デイがボソッという。



「そーちゃんっ、ままを助けて!!」


「?!」


デイは目を見開いた



「へーーんしんっとうっ!」


ベシッ、バシッ、バシッ、


頑張って倒そうとするそら。



「わーやめろー!!俺がわるかったよー」



うんうん、やっぱり一応父親なんだなって
二人をみて微笑ましくなった。



ドシッ、ドンっ、ゴンッ



「え、いって、まじいってぇ!!!」



「ぱぱ悪いやつー!!」



ん…??あれ??
さっきと音が、違う???(笑)



「どうだ、まいったかぁ!」


「ま、まいった…」



そんな二人をみて爆笑。



ベッドに這い上がり、



「まま、だいじょぶ……?」



なんて上目遣いでうるんっとみてくる息子に
私は胸を衝かれ抱きしめた



「ありがとねぇぇえ!そーちゃん大好き!」



「そらも、ままだーいすき!!あ、ぱぱも好き?だよ?」



「疑問形かよ!このクソガキー!」



ワシャワシャと髪の毛をかき回すデイ。



きゃーなんて言ってどっかいくそら。



そらが消えた方を目を細めて見つめてると
視界が暗くなった、と、同時にリップ音。



「っ!!」


「さーて、下いくか」


「…不意打ち反則」



いつまでも慣れないこの行為。
頬が赤いのをばれないように下をむく、
けどそれすらも許してくれないデイは



私の両頬を手で摘んで、
おー!よくのびるのびる!
なんてほざいてたので、一発アッパーをかましてやった。



「いってぇー…俺、今日殴られてばっか…」



「自分が悪いんだよー」



「……けど、幸せだな…」



急にデイがしんみりと、
幸せを噛みしめるようにいうから、
なんか照れくさくなって



「殴られることが?」



なんて言っちゃった。

だけどデイは笑ってた。
まるで私の心を読んだかのように




それにまた少し頬が熱くなった。




いつもと変わらない毎日 だけど
少しずつ変わっていく毎日。

この気持ちだけは大きくなってく。

些細な朝

(ままとぱぱ、遅い!)
(ごめんねーそーちゃん)
(まま許す)
(ごめんなーガキ)
(ムッ。くそが。ボソッ)
(?!!!)
(?、デイどうしたの?)
(な、なんでもねー…)
(ニコッ いっただっきまーす!)





__________

あ、あれ?名前変換ない・・・?!だと・・・?!
ごめんなさい・・・



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