ピンクの女の子


「なにそれ…!素敵………!」

いっつもピッタリ15分間だけどこいってるの?その質問に答えたらこの反応。
目の前で目を輝かせている女の子。
桃井さつきちゃん。

さつきちゃんはクラスが変わってから友達になった女の子。
そう、魅惑の体の持ち主。

私と比べるのも申し訳ないくらいとってもかわいい。かわいすぎて私が彼氏になりたいくらい。

「素敵じゃないよ…」

「だって昼休みに15分だけ過ごすだなんて………!彼氏と彼女みたいじゃない…!!!」

……かわいいけど、(他人の)恋愛のことになると燃えるタイプらしい。

ん?というか、彼氏と彼女…?

「っ…ない!」

「…え?」

「ないよ、絶対ないよっ!私の片想いだし!」

自分で言って自分で落ち込んできた

「ぽてこちゃん…?」

「私にはもったいないくらい、むしろ私にはもったいないよ」

「あの、二回言わなくていいからね?
それと誰か聞いてもいい…!?あ……言いたくないなら言わなくてもいいんだけど……」

「……?」

なんだか…さつきちゃん一線を引いてる…というよりなんとなく怖がってる…ような…?

何に対してかはわからんけど。

「…さつきちゃん」

「…なに…?」

「絶対に言わない?」

そう笑いながらいえば、
さっきの雰囲気は消え去った

「うん!」

じゃあ耳貸してと言えば素直に顔を近づけてくるさつきちゃん。(…いい匂い……)

私はその素直な行動に素直に本当のこと、"赤司が好き"と、そう伝えれば、



「えぇええええ?!」



教室にさつきちゃんの声が響いた。

「しーっしーっ!」

私は一生懸命なだめる。
やめて恥ずかしい皆の注目の的になってる!
と伝えれば"ご、ごめんっ"と口を抑えるさつきちゃん。

かわいいから許しちゃう。

「でもびっくりしたよーまさか赤司くんだなんて…!」

「……?知り合いなの?」

「私、バスケ部のマネージャーなの」

そういえば赤司、バスケ部って言ってたな…。そっか、だから知り合いというより仲間なのか!

「接点…多くていいなぁ」

本音がぽろっとでた。
それに対し、さつきちゃんが思いついたように口を開いた。

「…そっか…盲点だった…!ぽてこちゃんバスケ部のマネージャーやらない?!」


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