微笑み


ピヨピヨと外から聞こえる鳥の声と
梅雨なのにめずらしくいい天気。
今日の天気のように昨日より心が軽い。
それは青峰の、

"向こうもお前と関わろうとしてるからじゃねーの?"

という言葉のおかげかもしれないし、
それは目の前に好きな人がいるからかもしれない

「…いいことでもあったのか?」

昨日の話の張本人、赤司は本から目を離し私に話しかける

「いいこと…あったかも」

私も読んでる(ふりをしている)本を閉じ、
赤司を見る。

「そう、それはよかったね」

くすくすと思い出し笑いする私を傍観するようにニコニコして見てくる赤司。

……あんまり見られると、ドキドキするからやめてほしい
穴があきそう

「……」

「急に黙ってどうしたの?」

なんて素直になれない私は
本人に言えるはずもない

「…あんまりジッと見られるのはき、嫌い…」

なんてかわいくないことを言っちゃう。
それに対し、赤司が口を開く。

「いつも僕をジッと見てるのは誰かな」

…………?!
バレてた………?!

恥ずかしい、それに対し何も言い返せない。

「僕が気づいてないとでも?」

「………見てないし…!」

赤司といると毎回恥ずかしい思いをしてる気がする。

やめてくれ、そんなかわいいキャラではないよ私


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