内側
「きたかぜ…?」
「あ、赤司…お、おはよ」
よりにもよって、見つかりたくない人に見つかった
いや見つかるのは当たり前なんだけどね
「なんでこんな所にいるんだ?」
「あー学校早く来ちゃったからプラプラしてて…」
「赤司っちと、えーと、きたかぜさんって知り合いだったんっスか?」
「…あぁ。…黄瀬、いつまで肩をもっているんだ?」
その言葉に黄瀬は、「あ、忘れてた!」と軽く謝り
私の横に並ぶ。
なんだろう、赤司機嫌わるい…?
…私が部活の邪魔をしちゃったから?
「ぽてこちゃんっ…!」
がばっと後ろから重力。
かわいいけどまたやっかいな人が抱きついてきた
お胸のふくらみが当たってるよ
「マネージャーになりに来たんだね?!」
目を輝かせているこの女の子は……
本当にもう、………かわいい。
「マネージャー…?」
赤司がすかさず疑問を投げかける
「そうなの!ほら、今マネージャーの子やめてっちゃって補給とか大変じゃない?で、帰宅部で暇なぽてこちゃんにマネージャーしてもらおうと思って!」
「………」
……さつきちゃん…帰宅部で暇って…
確かに暇していたけれども!否定できないけど…!
暇だってとっても大切な時間なのに…
「あれ?きたかぜじゃん、」
「あ、青峰」
「青峰っち知り合いなんすか?」
「あーまあな。こいつの悩」
「あーーーー」
「うわっ、なんだよ急に耳元で喚くな!」
そんなこと言われたって
それ言われたら私終わる…!
青峰に話した私がバカだった…!
「…青峰と知り合いなのか」
「え?」
今まで少し黙っていた赤司が口を開いた
なんだろうやっぱりいつもと違う
「うん、この間帰り道に友達…?になったんだよねー」
「友達…?ってなんだよ、友達じゃねーのかよ。」
……なにこのこ、かわいいな。
「って言うのは嘘だけどな。今から友達になってやってもいーぜ」
・・・・・・なんだこいつ、かわいくないな。そんなのお断りしてやる
「…そうか。」
「あ、でも男の子で一番仲いいのは赤司だよー」
なんとなくふざけてそう言えばジッとみてくる赤司
「え、なに…?」
恐る恐るきいてみれば赤司は大きなため息をついた
「…はぁ、 」
「え?」
大きなため息のあとは聞こえなくて、聞き返したけど答えてくれなかった
「なんでもない」
と。……変な赤司。
ところで私はこのあとどうすればいいんだろ
さつきちゃんはいつの間にかいないし、
青峰と黄瀬はこの少しの時間の間に
いつのまにかなんか喧嘩はじめてるし、
どうすればここを切り抜けられるか考えていたら
赤司に名前を呼ばれ、命令された
「…よし、今日からマネージャーとしてよろしく頼むよ」
「…え……え?」
にっこりと笑う赤司に私は逆らえなった。
――――――――――――――――――
ぼそっと呟いた聞き取れなかった部分
「…はぁ、なんで変なところで素直なんだ…」
とかかなー?
想像におまかせします
[
back]