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 バニーは、約21年ぶりに鏑木家で家族を知り、親をしり、兄弟をしり、友情をしる。そして始めて、子供を相手にし、何もしないをする休日を過ごす。どこか満ちた、そして恋い焦がれたような毎日を送っていたある日…虎徹が花束を持って『友恵とこ行かないか…?』と言う。
 友恵の墓の前。
『こいつ、俺の相棒なんだわー。最初は得にいけすかねークソ餓鬼だとか思ったし、何考えてんだか分かんねぇとか思ったけど…今は上手くやって……るよな?』
『何で聞くんですか?貴方はまだ隠し事してるんですか?』
『いいや』
『じゃ、そういう事です。』
『そういう事だそうだ。』
友恵に報告しおわり、帰路の途中特に会話もない。バーナビーは少し前を歩くガッシリとした肩を見ながら(僕も、ちゃんと母さんや父さんに報告できるかな)って思った。その後バーナビーは、虎徹母と炒飯を作ったり、楓と遊んだりしてからシュテルンビルトに帰ってく。規制後一番変わった事は料理をするようになったこと。
それからしばらく、またHERO仲間と連絡を取るようになり、ルイズさんのツテでいろんなモノを始める。と、ある日、虎徹から連絡が入る。
虎徹の口から出たのは「復帰」の言葉。バニーは話しを聞きながら虎徹が相談してくれてる幸福を噛み締める。
自分が何をしたらいいのか
自分が何をしたいのか
バーナビーはやっとこ答えをだす。答えは簡単、『やはり自分にはHEROがあってる』。あぁ、また戻れる。確かに虎徹さんは1分半しか力がもたない、おそらく自分の方が力は勝ってる、しかし自分にはない勘だとか説得力とかを虎徹さんは持っている。自分達は二人で一人そんなクサイ漫画みたいな事を思う。それは彼が能力を失い始めて一年の月日がたったころだった。
その後、ロイズさんに無理を言って、TIGER & BUNNYは復活を遂げる。それに便乗し、斎藤の推薦でベンがアポロンに入社。そして、時は12月………

TIGER & BUNNYは変わらず人気を保ち。虎徹との仲も健在であった。
バーナビーは、あの日もらったメモと一枚の写真をもって21年越しの墓参りへと足を向けた。


END


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