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『バニー、足開け。脱がせないだろ…』
そういって額にキスを落とせば、ふにゃりとバーナビーは笑って素直に絡ませていた足の力をぬく。虎徹は下着ごとカーゴパンツに手をかけて一気に引き抜く。
『ひぁあっ!あっ、あ』
脱がしたズボンをベット下に投げ、再び視線を戻すと腹に白濁色のものが飛んでいた。
『えっ、もしかして軽くイっちゃったの…』
『わかんなっ、でも…まだ足りな』
バーナビーの雄はまだ熱を保っている。足りないのは本当なのだろう。
『おまえな…ちょっとはそうやって誘惑するの押さえろよな…』
『…?虎徹さん、はやく…』
虎徹のいう誘惑が何なのかバーナビーはよく理解してないようだったか、それを考えるのすらじれったいというように力の入らない指で虎徹の袖を軽く引いた。
『だっ、わかったって!バニー、Tシャツ脱いどけ』
『ん?…はい。んっ、あっ』
虎徹はバーナビーが服に手をかけたのを尻目に、引き締まった太ももを手で撫でるように愛撫する。同時にあいた片手で既に復活したバーナビーのものを軽くさすってやる。
『んっ、それダメ…っ!ふっ、あ…あぅ』
『バニー、手止まってるぞ。服脱げっていったろ?』
『あっ、ごめんな…やっ、でも…それできない、やっ、あ』
加虐心を煽られるとはまさにこのことだ、と虎徹は思わずにはいられなかった。バーナビーは必死に快感に堪えながらTシャツを掴むが、まくりあげるだけで一向に脱げる気配はしない。亀頭を擦ると上半身は弓なりになり、まくりあげたTシャツから時折先程弄った乳首が見え隠れした。
『…あっ!虎徹さん!もう…っあ、やっ、ああ!』
『んー、いいよ。イけよ』
『ひっ、あ゛…っ!』
強めに先端を親指でさすってやれば、悲鳴に近い声をあげ果てる。吐き出した精液はさっきよりも透明に近く、既に何回も達していることを物語っていた。これで少しは落ち着くだろう、と虎徹はティッシュかなにか拭うものを探す。するとバニーが泣きそうに顔を歪める。
『…あ、…やっ、なんで…?また…』
虎徹の手の中にある、バニーのペニスがまたゆっくりと熱を持ちはじめたからだ。
『おいおい、これ大丈夫なのか?』
本当に直るのが一抹の不安にかられはじめた時、虎徹のPDAが鳴った。
『事件?…じゃない、斎藤さん?』
とるかどうか迷ったものの、何か能力についてかもしれないとふみ、音声だけオンにする。
『今大丈夫か!!?』
相変わらず機会を通すとデカイ声が、部屋全体に響いた。バーナビーは、もうそれどころじゃないのか荒い息をあげたまま横たわっている。

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