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『大丈夫っすよ』
『そうか!実は今分かったことがあってね!!先程の能力厄介なことだが、体内に他人の精液を取り込ませないと収まらないらしい!男性に対してはどうだか分からないけどな!バーナビーは大丈夫か?』
マイクロフォン越しの斎藤の声は焦りを含んでいる。かくいう虎徹の顔も、焦りと引き攣ったような表情になっている。
おい、ちょっとまて。体内に他人の精液?
『え、何…そんなAVみたいな冗談…』
正直信じられないが、他人の精液を取り込むということは恐らく、俗に中だししろって事のだろう。これが女子相手じゃ、なんて厄介な能力だろうか。しかし、チラリと横でシーツに縋り付く相棒を見れば、あながち間違いではないのでは…とさえ思えてくる。
『残念ながら、冗談ではない。犯人は男相手じゃわからないといってたからな!バーナビーの様子はどうだ!!?』
様子…、大丈夫かといわれれば全くもって大丈夫ではない。この様子だと、男相手にも能力は健在なのだろう、バーナビーの一物はまた熱をもち反り返っている。
『…ん、ぁ…虎徹さ…』
どう答えようか思案してると、熱に浮かされたような甘い声が名前を呼ぶ。
『タイガー!?どうかしたか?』
『いや、大丈夫ですよ。どうやら男相手じゃ能力の質はさがるみたいっすね。バニーだからなのかもしれないけど…』
咄嗟にはいた苦しいものがあったが、斎藤は納得したようにそうかと答えた。上手く騙されてくれたようで安心したのもつかの間、次の瞬間虎徹はバーナビーの行動にギョッと目を見開く。
『……ンッ』
バーナビーは、返事のない虎徹に焦れたのか震える手で自分のものをすきだしたのだ。そこまで大きい声ではないものの小さく喘いで肩を震わす。虎徹は慌てて、バーナビーの口を手でふさいだ。
バーナビーの手は止まらない。快楽にのまれた瞳はトロンとして、もはや正気ではないのが一目瞭然だ。バーナビーの白い手が、動くたびにカウパーと吐き出された精液が混じりあい、卑猥な水音が室内に響いた。
『じゃぁ、タイガー。バーナビーにまた体調に変化があったら教えてくれ。』
『あ、はい。わかりました』
何度か受け答えし、通話が切れるのを確認するとバーナビー向き合う。
『バニー!電話の時くらい我慢しろよ』
『あ、らって…おさまんないんれす。虎徹さぁ…熱い。熱いんです』
バーナビーは、一度自分のペニスから手を離すとどこか必死な様子で、虎徹を見上げてきた。潤んだ瞳に紅潮した肌、ほぼ全裸に近い格好で、それが思い人なのだから、虎徹からしたらたまったものではない。虎徹は、深いため息をついて、何ともいえない気分に苛まれた。興奮しないわけではないが、どこか後ろめたい。このままいいようにしてやりたいが、辛うじて残る理性を総動員した。しかし、それもバーナビーの手によって簡単に焼き払われた。
『虎徹さ、おかしんです…あ、中中が熱くて…助けてくらさ、あっ、っ』

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