※催淫NEXTにご注意! [ 24/27 ]



『催淫作用のネクストォオ!!!?』

トランスポーターから虎徹の素っ頓狂な声があがる。そうだ、と目の前の白衣の小男は蚊鳴くような声で頷いた。虎徹は目眩のような衝撃に襲われ、深い溜息をついて隣の些か体温が高く悩ましげに息を吐く相棒に目をやった。これはマズイことになった。

始まりは出動要請からだ。婦女暴行殺害の容疑をかけられたNEXTの確保がその日の内容だった。能力は不明、事件は難航するかと思われたが意外にも犯人は虎徹とバーナビーの手によっていとも簡単に追い詰められた。ここまではいい。問題は逮捕間際苦し紛れに発動した犯人の能力がバーナビーに当たった事だ。
青く光った犯人に触れていたバーナビーは、力が抜けたように膝から崩れ落ちた。犯人はそれを見てざまあみろとでもいったような笑い声をあげた。その一瞬の隙を狙いおもっきり腹に一発食らわしてやった。能力は発動してないが、鳩尾に上手くはいったのか泡を吹いて倒れた犯人を警察に渡した。
急いでバーナビーを抱えてトランスポーターに返り、医師免許も持つ斎藤さんに見せた結果が『催淫作用のNEXTによるもの』だ。頭を抱えない方がおかしい。
『タイガー、私がバーナビーの家まで送る。彼を部屋に連れていってやれ。上には私が上手く言っておこう』
斎藤は、そのまま運転席の方へと消えていった。紅潮する頬に悩ましげに眉をよせる美男子を見遣り、虎徹は苦虫をかみつぶしたような顔をした。

ゴールドステージの一角にある高級マンションに着くには、たいして時間はかからなかった。バーナビーを抱えてマンションの階段を上る間、服が擦れるのすらダメなのか抱えたバーナビーから始終艶やかな声が上がった。部屋に辿りついてベットに下ろしてやると、力が入らないのかそのままクタァとシーツに沈んでしまう。
『バニー大丈夫か…?』
『…んぅ…?虎徹さ、ん…?』
返事はするものの、バーナビーはそれ以上反応を見せない。熱い吐息を吐き出して眉を寄せて必死に快楽の波を受け流そうと頭をシーツに擦り付けるようにしている。うっすら翡翠には涙目を滲ませ。目に毒だと思わずにはいられなかった。
『バニー?苦しいだろ…あー、ほら。俺部屋でるから早く抜いちまえ…?』
そういって、ジャケットだけ脱いでやるのを手伝い何かいいたげな視線を無視して虎徹は部屋をでる。残されたバーナビーは必死に震える手でバックルを外して、自分のいきり立つそれに手を伸ばす。
つっと、指先触れるだけで痺れるような快感が伝わり思わず腰が浮いてしまう。平生では有り得ない量の溢れだしたカウパーを利用して上下に指をする。
『ふっ、ん…ん…あっあ!』
数回擦ると痙攣しながらねっとりとした精液を吐き出す。しかし、興奮はおさまることなく、バーナビーの理性を確実に削っていった。

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