――これが恥ずかしい行為とするなら、私は野獣同然ではないか。
などと、司馬懿は苦笑を洩らす。
好きな女を抱くことの何処が卑しい事なのか。
――私らしくない、か。
「やっ、仲達さまっだめ、だめっも…ふ、あ、や、いやあぁっ!!」
「イけ…良い子だ」
ぎゅっ、と司馬懿の身体にしがみつき、ビクビクと身体を震わせながら蒼梛が達するが、それでも律動が止まることはなく、蒼梛の口から悲鳴のような喘ぎが零れる。
「フ…ッ、蒼梛、中に…」
呻きながら司馬懿が呟くと、蒼梛が逃げるように腰を引く。
「そん、な…っなかは…!」
「…私の子を成すのは、嫌か?」
「あ…」
――そんな事を言われては拒否出来ないのを知っているくせに。
司馬懿の台詞が切なそうに聞こえ、蒼梛はこれ以上拒否することも出来ず、司馬懿の身体に抱きついた。
野獣同然ではないか