わざと良い場所を外して突き上げてやると、きゅうきゅうと締め付けていたそこがヒクンと切なそうに震えたのがわかった。

「や…そこ、ちがぁ…っ」
「そうだな、此処ではなく、此方が良いんだろう?」


――墓穴掘っちゃった!


「そ、そうじゃ…ひあぁっ!?」

思わず本音が出てしまい、それが余りにも恥ずかしい事を言ったと直ぐに理解し、慌てて弁解をしようとしたが司馬懿が良い点を突いてきた為言葉を紡ぐ事が出来なくなった。

「…蒼梛」
「は、い…っ?」

司馬懿に呼び掛けられ、目を向けると上から口付けの雨が降る。

「ん、ぅ」
「晒け出せ、我慢しなくていい」
「でも…こんな…」
「恥ずかしい事ではない、だから…我慢するな」



晒け出してしまえ

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