08
サンジくんの様子がおかしい。
いやいつもおかしいようなものなんだけど、なんだろ、いつもとは違うおかしさ?
大好きな女の子の話しなのにじっと静かに一点を見つめながら考え事してる。
さっきはあんなにおれが助ける!って意気込んでたのに急にこれだもの。
ルフィのが張り切ってるわ。
その様子にチョッパーが不安気にする始末よ。

全く、ルフィに作戦だ何だ言ったってどうせ決めた通りにやらないんだし、サンジくんもなんかおかしいし、この話し合いも必要ないかもね。
あの貴族ぶっ飛ばせばいいとしか思ってないんだからあいつら。
まぁあたしもああいう奴らは気に食わないから存分にぶっ飛ばしてくれていいんだけど。
…6歳からなんて、そんなの可哀想じゃない。
あたしも色んなことあったけどルフィに助けてもらって今こうして幸せだもの。
あの子だって幸せになる権利があるわ。
ルフィなら助けてあげられるわよね。

「ナミさん大丈夫?」

いけない、あたしもサンジくんみたいにぼーっとしてた。
ビビが心配そうにこっちを向くからにっと笑う。

「大丈夫!ほら、アンタ達!どうせ作戦なんて意味ないんだからとりあえず船に戻るわよ!」

「え〜!このまま行かねーのかぁ!?」

「決行は明日!アンタ達は大丈夫でもあたしやウソップなんかは色々準備が必要なの!」

「そーだそーだ!」

椅子から立ち上がってドアの方へ全員で向かえば途中、店内に居た島民の人達に呼び止められる。

「どうか、あの子を救ってやってください」

「よろしくお願いします…っ!」

深々と頭を下げられて困っていたらルフィがにっと満面の笑みで言い放つ。

「おう、まかせとけ!」


mae tugi

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