あおいそら

トド松

「はーい、トド松さん。
 そういうわけで…プレゼントありません」

 謎の簡易ステージで私はトド松にそう告げた。

「えぇえぇえええええ!!
 ちょっとアオイちゃん、それ本当!?」

 同じく舞台の上のトド松は、そりゃないよー!と半泣きである。
 が、投票数が0だったのは紛れもない事実なので仕方がない。

「投票数0なのに、こうやって出番もらえただけでも喜んでほしいよ…。
 あ、はいコレ…参加賞」

「…あ、どうも。
 ってコレさっきそこでもらったポケットティッシュでしょ!?
 え、嘘。待って!
 置いていかないで…!!」

 トド松の話をまるっと無視して、台の上から降りて片付けを開始した。

<<   >>
Bookmark // List

- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -