▼ 十四松
「ねぇ、今日どこ行く?
…え、野球!?」
イルミネーションが輝くにはまだ早いお昼過ぎ、十四松と手を繋いでクリスマスデート。
ちょいちょい野球関係の場所に行こうとするのを引き留めるため、十四松の温かい手をギュッと握る。
「行かないから!
せめて甘味処でおねがいします」
「スイーツ!」
甘味処、で過剰反応を示した十四松が私の手を握ったままくるくると回ったかと思うと…さっきとは反対側に進みはじめる。
一体どこに向かうんだろう?と首を傾げた。
「えっとね…トド松が美味しいスイーツのお店教えてくれたから、そこ行こ!」
にぱっ。と笑顔の十四松に連れられてやって来たお店は、可愛らしいピンクをふんだんに使ったお店で、カップルどもが沢山あふれていた。
偶然空いていた席に座り、オススメとメニューに書いてあったビックパフェを二人でつついた。
パフェも甘かったけど…雰囲気も甘かったです。
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