▼ カラ松
街が赤と緑に彩られ、何故かカップルが量産される…そんな日がやってきました。
さんざんカラ松にあげるプレゼントを悩み悩んだあげく、革の手袋にするという無難な選択肢に落ち着いたわけですが…喜んでくれるかな?
まぁ、喜ばなかったら即座に没収するけど。なんて考えながら待ち合わせの大きなクリスマスツリーの前でキョロキョロとカラ松を探す。
…と、いつも通りの革ジャンにキラッキラのパンツ姿でゆっくり歩いてくるのが見えた。
「待たせたな」
「あ、うん…」
いつも通り過ぎてドン引きしつつ、なんとか返事を返す。
カラ松は手ぶらのようで、これはクリスマスプレゼントは期待できないな。と勝手に判断。
「ところでクリスマスプレゼントだが…」
チラチラと視線を私に向けながら言いよどんだカラ松に催促かな?と思ってカバンからプレゼントを取り出して渡す。
「ハイこれ」
「…え、いやそうじゃなくて」
「え、いらない?」
「いります。
…じゃなくて、ハニーにプレゼントを持ってきたぜ」
プレゼントを渡す渡さないという、どうでもいいやりとりを交わした後にハッとした表情で仕切り直したカラ松がニヤリと格好つけながら笑った。
「マジかー。
で、プレゼントって何?」
早く頂戴?とばかりに手を差し出すと、カラ松は謎のポーズを決めて口を開いた。
「プレゼントは…オ・レ!」
道行くカップルの視線が超イタかった。
Comment thanks!┗ プレゼントは俺(カラ松)w
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