▼ おそ松
クリスマス。…それはカップルどもが騒ぐ日。
それはおそ松にも当てはまるようで、前日からクリスマス・クリスマスと煩かった。
私的には、クリスマスだからどうした。という感じである。
「ついにクリスマス当日!」
ノリノリでサンタ衣装を着たおそ松が私の家に早朝からチャイム連打してやって来た。
寝起きにそのテンションは辛い。
「…え、プレゼント?」
「うん!
早く頂戴!!」
ごそごそと靴を脱いでやって来たおそ松に、ポイッ。とプレゼントを投げて渡すと…いそいそと袋を開けている。
ラッピングを全く見ていない様子だったので、せっかくラッピングしてもらった意味がないなー。と思った。
「うわぁ、マフラー!?」
そう、プレゼントは真っ赤なマフラー。
手編みではなく、カシミアタッチのちょっとお高いヤツである。
「…私とお揃いだよ」
壁に掛けてある私のマフラーを指さす。…このマフラーも真っ赤で、お揃いにするのを迷った代物である。
「じゃあ早速、お揃いのマフラーで出かけようぜ!」
グイグイとおそ松が真っ赤なマフラーを巻いて、私の腕を引っ張るけど…私まだパジャマですが?
「わかったから、外で待ってて。
…着替えたらすぐ行くから」
嬉しそうにはしゃぐおそ松をみて、赤のマフラーお揃いで買ってよかったな。と思った。
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