▼ 四男
言葉たくみに一松を呼び出すことに成功した。
あとは…このプレゼントを受け取ってもらうだけ。
「…急に何?」
ガチャっとドアを開けて入ってきた一松の前に、ガラガラとぬいぐるみを乗せたカートを持っていく。
ぬいぐるみは全部で3つ、約100cmの特大サイズと、30cmほどの中くらいのサイズ、そして10cmほどの手のひらサイズで…それぞスコ・マンチカン・ロシアンブルーのニャンコである。
「一松君、誕生日おめでとう!
まずはニャンコのぬいぐるみをだよ!?」
「まずは…?」
首をかしげながら中くらいのマンチカンぬいぐるみを抱きしめたのを見届けて、紫のにゃんがるーぱーかーを渡す。
「次はこのパーカーね!
今度ニャンコと遊ぶ時に着てね」
「あ、ハイ…」
「それから…猫のオモチャセットと猫缶詰め合わせ、あと高級な猫のオヤツもあります」
ガラガラとテーブルに並べると、よく分からないという顔でオロオロしている一松にニッコリと微笑んで…コレ今すぐ着てくれる?とエスパーにゃんこな着ぐるみパジャマを渡す。
戸惑いながらも服の上から着てくれているのを見ながら、素早く私も同じものを着る。
とは言っても、一応区別できるように私のエスパーにゃんこには赤いリボンがついてあるけど…。
「着たけど…なんでアオイちゃんも同じヤツ着てるわけ?」
「はい、コレ持ってー」
一松の疑問をスルーして、ニャンコの顔の形をしたグレーのクッションを持たせる。
端っこには小さく紫で松模様が刺繍されている。
首をかしげながらも、猫クッションを抱き抱えてくれた一松に頷きながらナチュラルに、そうナチュラルに青いクソタンクトップを渡す。
…あ。
「…何かな、コレ」
「タンクトップです」
さっきまで機嫌の良かった一松が一気に機嫌が悪くなって、ゴミを掴んでるかのようにタンクトップを掴んだかと思うと、べチョッ!と地面に叩きつけた。
思わず、カラ松!と思ってしまったのは内緒である。
「ちょっと、女神さまチョイスなんだから…捨てないでよねー」
拾って渡すと、ゴミを見るような目でタンクトップを見つめてから渋々と受け取ってくれた。
…見てないところで捨ててそうだけど。
「ともかく、誕生日プレゼントは以上です。
ほとんどがニャンコグッズでした!」
「あざーっす」
さっきのクソタンクトップは記憶から排除したのか、少し照れた様子の一松がペコリと頭を下げた。
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