あおいそら

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初戦

 マーモンの全財産を注ぎ込んで作られた、新生ヴァリアーリングも届き…ヴァリアーの戦力も向上し、準備万端で初日を迎えた。



――開始の合図が鳴った。

 私達ヴァリアーの標的は、古里炎真とスカルペア。

「ヴァリアー!」

「こんちわー」

「クコ、とっとと片すぞ…こんなカスガキ」

「負けるか!!」

 挨拶もそこそこに、戦闘が開始され…直後、炎真の能力が襲ってきた。
 予想済みの行動に匣を使用して上空に避けて攻撃を仕掛ける。



 炎真の両手をベルのワイヤーで封じ炎真の攻撃を止めると、こちらの一方的な攻撃になった。

「新生リング使いてーし、最後に全員で大技ぶつけよーぜ」

「そうね、新しいリングのテストにはもってこいね」

「時間がねぇ、やるなら急ぐぞ」

「あ、私もやる感じなんやね?」

 まさかの展開に慌ててライフルを構えて…

「…かっ消すぞォ!!」

 というスクアーロの掛け声と共に一斉に必殺技を放つ。

「鮫特攻(スコントロ・ディ・スクアーロ)!」
「紅蓮の炎(フィアンマ・スカルラッタ)!」
「電気刺し(アッフォンド・フールミネ)!」
「太陽膝(ジノッキアータ・ソラーレ)!」
「貫通魔弾(アットラヴェルソ・マジックブレッド)!」

 匣を用いた必殺技が炎真に当たる直前…何者かが飛び出して壁になり、時間切れまで持ちこたえた。
 時間外の攻撃で失格になるわけにもいかず、一旦引くことにした。


 拠点のホテルに戻ったので作戦会議?というか、報告?をする。

「こっちはアルコバレーノ・スカルによってウォッチ破壊を阻止されてもたけど、マーモン達は何してたの?」

「特に何もなかったよ。
 …ただボスが、鳴った時計に"るせぇ!"って怒鳴って、"面倒くせぇ"って寝ちゃって終わったよ」

 あー、そう言えば出かける直前オネムだったね、ザンザス…。
 ボスらしいな!と納得してるメンバーとは対照的に、私は心配になった。

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- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -