あおいそら

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雲雀と風

 二日目の戦闘は、ホテルにやって来た雲雀と風[フォン]のペアが相手だった。
 多分同じホテルに泊まってるディーノ目当てで来たんだろうけど…運が悪かったのか、良かったのか。

「ここはまるでサバンナだ。
 …あれ?ボスザルがいないね」

「う゛お゛ぉい!ヒバリィ…」

「笑わせるじゃん」

「サバンナって…笑ってまうやん!」

 キョロキョロっと私達を見回した雲雀が、ザンザスが居ないことに首を傾げて言った発言に、スクアーロもベルもイラッとした様子で言い返していたが…それよりも私は、サバンナ発言に笑ってしまった。
 でもボスザルって言ったら、サバンナっていうよりも動物園じゃん。と一人で笑っていると…スクアーロに可愛そうなものを見るような目で見られてしまった。


 なんだかんだで、最初は1対5で戦闘が始まった。
 私は援護がメインなので…後方に回り支援する…が、私の銃弾は躱され、見えない拳圧で防がれる。
 …このままではちょっとヤバいかもしれない。レヴィやルッスーリアが倒れるのを見ながら、額を伝う汗をぬぐった。
 しかも、ベルのウォッチも破壊されて…残るのは私とスクアーロだけになった。…あ、ザンザスもか。

 戦い開始直後に呪いを解除してもらった風によって…私達は押されていた。

「二人まとめて三枚ずつ六枚におろしてやる!」

 だが、血気盛んなスクアーロがニヤリと笑って…剣を構え直した瞬間ザンザスが登場した。
 …何故か鍋を持って。
 登場した時にスクアーロに投げつけた餅…ルッスーリアが作りすぎて置いておいたお汁粉でも食べてたのかな?
 私はルッスーリアに、中身は餅じゃ無くて、すいとんがいいって言ったのに無視されたヤツ…。
 それにしても鍋持ってるザンザスとか…シュール。

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- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -