あおいそら

<<   >>

緊急会議

アルコバレーノ

 怒濤の継承式?が終わってから暫く…嵐の夜に晩御飯を食べながら、ヴァリアー幹部の緊急会議が行われた。
 ベルがマーモンを連れてきて…全員が揃って、会議が始まった。
 …まぁ、すでにザンザスは飯食ってるんですけどね!

「ウチの新しい幹部候補生をスカウトするぞォ!
 あの10年後の世界で術士としての新米幹部だった、フランって術士を獲得する!!」

 2人が席に着いたのを見計らってスクアーロはそう切り出す。
 …瞬間、ベルやルッスーリア、レヴィが吹いた。汚い。

「10年後のオレを"堕王子"とか"王子(仮)"って言いやがった、あのクソガエル…?」

「そうだァ」

 フォークを持ったまま呆然とした表情で呟いたベルにスクアーロは肯定する。

「10年後の私に"変態クジャクオカマ"って言い放った子かしら」

「そうだァ」

「レヴィのことを"キモイ エロイ グロイ ヒゲ ハナゲ 死ね"って言ってた、あのカエルかよ!」

「そこまで言っとらん!!」

「大体あってると思うけど…。
 私は"銃乱射女"とか"ボスのコレ"って言ってたね、アイツ」

 10年後の記憶を思い出してみたが…フランはとてもやんちゃだった。
 フラン元気にしてるかな?と思っている間に、即戦力になるとマトモな説明をスクアーロがしている。

 確かに、即戦力だろうけど…確か記憶ポーンしてるんじゃなかったっけ?
 と、色々考えていると説明が終わり、ベルやレヴィ、ルッスーリアに"アホのロン毛隊長"といじられていた。
 …楽しそうだから、私も参戦しよう!

「私も聞いたことある気がするけど…。
 本当に言われてなかった、"アホのロン毛隊長"?」

「オマエもナチュラルに参加してるんじゃねぇぞォ!!」

 怒り心頭のスクアーロが、ルッスーリア・ベル・レヴィの顔面に攻撃を入れた。
 最後に私に攻撃をしようとした瞬間…スクアーロのすぐ脇にナイフが刺さって…私への攻撃を止めた。
 そのナイフを投げたのは、ザンザスで…ちゃんと会話聞いてたのかよ!?と驚いた。

 私への攻撃は無くなったので、どんちゃん騒ぎ出した4人を無視して御飯を食べることにする。
 それにしても…ザンザスの食べっぷりが凄い。
 食べ物を一気に沢山頬張って、ほっぺたがパンパンの状態でもぐもぐしていて…正直可愛い。

 それはともかく、最終的にザンザス除く私達5人でフランスの秘境・ジュラに向かうことになった。
 途中、ザンザスに残れと言われたが…却下した。

<<   >>
Bookmark // Bookshelf

- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -