あおいそら

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林檎頭

 いつ乗っても超豪華なジェットでフランスへ飛び、前々から意味が分からなかった私服風隊服でフランの祖母の家へ向かった。
 途中、ルッスーリアが目立たない私服風隊服で良かったー。とか言っていたが…正直、服とか云々の前に目立ってると思う。髪とか…。

 フランの祖母いわく、川の上流にいる。ということで…川伝いに上流を目指した。
 途中、崖があり…やっぱりフラン普通じゃ無いなー。と言いながら、ピョンピョンと崖を登る。
 崖を登りながら、私もいつの間にか普通という枠からはみ出ていたという事実に悲しくなった。

 崖を登り切り、辺りを散策していると…骸達と遭遇した。
 スクアーロが言っていた他の勢力というのは、どうやら骸達のことだったようで…競うように探そうとした瞬間、フランをベルが発見した。

「あれじゃね?」

 ベルの指さした先には、川の中から顔を出している岩にしゃがんだフランの姿が見えた。
 フランは…オシャレな赤いリンゴの帽子を被っていた。

「何しようかなー」

 アホな見た目にヴァリアーも骸達も言葉を無くしている間に、キョロキョロしていたマーモンが私達から離れて森に消えた。
 まぁ、マーモンがいなくても問題ないだろうし、マーモンだから時間がたったら普通に戻ってくるでしょ。とスルーした。

「妖精が見える」

「虫歯菌だ」

 全くもってヴァリアーも骸達も覚えていない様子のフランは、アホな発言をかましながら的確に相手のカンに触る事を告げていく。
 …これも一種の才能か。

 結局、実力行使で追い詰めると、おだてて鎮めないと…。とか言い出して、おだててすらいない発言をした。
 そしてそこでようやく、フランがチーズの角で頭を打って記憶が無いということが発覚した。
 気がつくのが遅いというか…普段からアレだから気がつかなかったというか…。

「フランを、くれてやる(差し上げましょう)」

 数拍置いてから、スクアーロと骸は向かい合って同時に言い放った。
 まぁ、あんな手のかかりまくるアホ扱いにくいよね…。と、言い争っている二人を見ながら思った。

――結局フランは自ら骸達について行くと決めて、この話は終わった。

 途中あみだくじで決めるとか言い出したときは、ホントどうしようかと思ったけど無事決まったし、話が終わったところでマーモンも戻ってきて…5人で来た道を帰った。

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- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -