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▼ ステージ
もうどうにでもなれー!と小さなステージを目一杯使って全力で踊りながら歌ってやった。…謎の達成感。
「凄いわぁー、クコちゃん!!」
スッ。とステージからおりて机にマイクを置きに行くと、興奮した様子のルッスーリアが私に駆け寄ってきた。…それより、ルッスーリアが持っているカメラの方が気になるんですが。
「コレってジャッポーネで流行ってる曲だろ?
…なんでクコ、歌って踊れんの?」
王子ビックリ。と笑いながら言ってくるベルに、興味本位で動画見て覚えた。と返事する。…転成して記憶力と身体能力が上がったので、すんなり覚えられて吃驚したことは記憶に新しい。
もう歌わないぞ!という気持ちでザンザスとスクアーロの間に座って、グイッとカルーアを飲み干していると、デンモクを所持しているザンザスが私を1瞬見たかと思うと…また勝手に何かを送信した。
一体今度は何だ?と思って見てみると…さっきとは360度うって変わって演歌。
「…なんでこのチョイス?
さっき以上にカオスだし、誰が歌うの?」
「…クコ」
しれっと答えたザンザスに、まぁ、クコちゃん…演歌も歌えるのね!とルッスーリアが拍手し始めて、また私が歌わざるをえない状況になった。
こんなことなら自分で勝手に曲入れて歌った方がよかった…。
他人事だと思ってニヤニヤ笑っているスクアーロにさっき机に置いたマイクを再び渡されて、ベルに腕を引かれて再びステージに舞い戻ってしまった。
もしこの曲を知らなくて歌えなかったらどうするつもりだ!と思う。…残念なことに歌えるんだけど。
こうして、またもや腹をくくって歌うのだった。…ザンザス、覚えてろよ!
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