あおいそら

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衣装チェンジ

 途中のトイレでルッスーリアが用意した替えの服に着替えて…フリーフォールにやって来た。
 今まで着ていた服は可愛い系だったが、今度の渋々着た服は格好いい系?で靴が編み上げショートブーツで動きやすさは上がった。

「うんうん、こういう服も似合うわね、クコちゃん!」

「あはは…どーも」

 無駄な時間をかけおって!とかプンプンしてるレヴィを無視しつつ、やたら褒めてくるルッスーリアを躱し…何かあったとき無敵の盾になるザンザスのとなりへとさりげなく移動しておいた。

「じゃ、サッサと乗ろうぜー」

 人の悪い笑みを浮かべたベルが早足で列に並び、それに続くように私達も並んだ。…うぅ、落ちるときに感じる内蔵の浮遊感を考えただけで憂鬱。
 思わずお腹に手を当てている間に順番がやって来た。…今回は7人全員が並んで座れるのでモメなかった。奥から順番に、ベル・レヴィ・私・ザンザス・スクアーロ・マーモン・ルッスーリアという順番だった。
 レヴィに、席を変わってくれ!と懇願されたが…ザンザスが、とっとと座れカス!と背中を蹴ったことで席が変わることはなかった。

「ししっ、クコがフリーフォール苦手なんて意外。
 ジェットコースターは平気なのに、なんで?」

 発車?までに時間がまだあるようで、ベルがレヴィ越しにニヤニヤと私を見てきた。…それにイラッとしながら、独特の浮遊感が嫌いなの!と言い返していると、ププッ。と機械音が聞こえ、動き出した。
 ギュッ。と安全バーを握りしめながら、早く終われ!と祈っていると…隣のレヴィが十字を切っているのが見えた。…レヴィ、ジェットコースターでもその仕草してたけど、本当は怖いのでは?

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- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -