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▼ due
「なんで、お前も驚いてるんだぁ!」
案の定スペルビに怒られつつ、はじめましてクコです。と名乗ると、スクアーロのどこが良かったの?とか、お前殺し屋?とか、囲まれて矢継ぎ早に聞かれた。…とりあえず、殺し屋じゃないですパン屋です。とだけ返しておいた。
「…不思議な子だね」
一番不思議な存在の、マーモン?に不思議と言われてしまった。…べつに私は普通だと思うんだけど。
とりあえず、持ってきたフルーツの盛り合わせを近くのテーブルに置いて、元気そうだから帰るね。と病室から出ようとすると、ちょっと待てぇ!とスペルビに肩を掴まれ止められた。
「…まさか本当に帰るつもりか?」
「まさか!
…ちゃんと観光してから帰るよ」
「ちげぇえええええ!!」
えっへん。と胸を反らして告げると、なんでそうなる!?と叫びながら揺らされた。
仕方がないので、ここは私が大人になって…じゃあどうしろって言うの?と聞いてあげると、スペルビは周りを見渡してから少し小さな声で、後で電話する。とだけ言った。
とりあえず分かったと頷いてから、お大事に。と病室から退出した。…始終ボスさんは無言で凄く怖かったけど、何もなくてよかった。と、扉の外で安堵の息を吐いた瞬間、後ろからガシャンと何かガラスの割れるような音と、スペルビの叫び声が聞こえた。
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