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▼ 小休止
沢田君の部屋で目を開けると…どうやら私が一番最後だったらしく、皆に見られながらヘルメットみたいな謎の装置を外した。
「お昼ご飯の用意が出来たわよー!
みんな、降りてらっしゃい」
「はーい!
丁度お昼の用意も出来たみたいだし、行こっか」
ナイスタイミングで下の階から沢田ママ?の声が聞こえて…沢田君を先頭にぞろぞろと部屋を出て1階のリビングにお邪魔した。
リビングのテーブルにはオムライスが並んでいて、美味しそう。
「さぁ、座って食べて頂戴!」
一皿キッチンから持ってきている沢田ママが笑顔でそう言ったので、それぞれ好きな席に座った。
席は、私から順番に右へ正一・古里君・獄寺・沢田君・山本・リボーンの順だ。
「…いただきます」
少し小さな声でそう言ってから、スプーンを握ってオムライスをすくって口に含む。…美味しい。
「そういやクコは緑中出身だったよな。
今度ツナの勉強を見てやってくんねぇか?」
唐突に隣のリボーンがそう告げた。…途中沢田君が、ハルと同じ学校だったんだ。とか、何言ってんのリボーン!と合いの手を入れていて愉快だった。
沢田君に勉強、教えれるほど賢くないし…何より1人でしたい派だからなぁ…。
「ちょっと、リボーンさん…クコちゃんが困ってるから止めてあげてよ」
「…ん?
なんだ、正一も一緒に勉強会したいのか。
もちろんOKだぞ」
返答に困っていると、正一が私のフォローをしてくれたけどリボーンの勘違い?コメントにたじたじになっている。…頑張れ正一。
「…十代目にお教えするのはお前じゃなくて、俺だからな!」
「…いいな、勉強会!
俺も参加してもいいよな?」
「僕もいいかな?」
「…なんか勉強会すること決定しちゃってるし!」
何故か私に突っかかってくる獄寺に、楽しそうと言っている山本。それから、もじもじとしながら参加したいと言っている古里君。…なんだか賑やかで、勉強は進みそうにないけど、楽しくなりそうだなぁ。と思っていると沢田君が、クコちゃんも参加するのが決定してるけど、大丈夫?と申し訳なさそうに言ってくれた。
「楽しそうだし、いいよ」
「よし、じゃあ早速来週勉強会だな」
「ちょ、リボーン!!」
ぴょん。と椅子からおりながらリボーンは、来週の日曜日空いてるか?と私に聞いてきた。…来週も多分何もなかったはず、強いて言えばゲームくらいで。
「…多分大丈夫かな」
「よし、じゃあ来週の日曜午後1時にツナん家集合な」
勝手すぎる!という沢田君の台詞をガン無視して、リボーンはリビングから出て行った。…もう、仕方ないなぁ。と溜め息をついた沢田君は、食べ終わってすぐだけど続きしようか。と立ち上がった。
「ガハハ!
ランボさん、とうじょー!!」
…沢田君が瞬間、アフロ頭のちびっ子が大声で叫びながら乱入してきた。
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