あおいそら

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賑やか

「ランボ!
 イーピンと遊んでろって言ったじゃないか!
 もー、なにやってんだよビアンキ…」

 頭を抱えて叫んだ沢田君を驚きながらも見ていると、ガチャリとゴーグルを装着したアッシュピンクな髪のお姉さんが入ってきた。

「…アネキ!」

 入ってくると同時に獄寺がお腹を押さえながら叫んだので、入ってきたお姉さんがビアンキさんだと認識した。

「ちょっとビアンキ、なにやってんだよ…」

「あら、ツナ。
 お昼だからリボーンにこれ持ってきたのよ」

 げぇー!と叫ぶ沢田君の気持ちが分かる。…だってビアンキが手にもってる皿の上には、料理とは到底思えないモザイクものの物体Xが紫色の煙を放っている。ついでに異臭も。

「…あららのらー?
 お前だれ?
 おれっち、ランボさんだもんねー!」

 やべぇな。と思ってみていると…ランボが私の服の裾を掴んで首を傾げていた。…鼻水たれてるよ?

「あー、私?
 私の名前はクコだよ」

「クコは今日から、おれっちの部下だもんねー!」

 よいしょ。と私の膝に乗ってきたランボの鼻水をティッシュで取ってあげて、部下は嫌だなー。と正直に告げると、じゃあコレやるからなれ!とゴソゴソとアフロに手を突っ込んで…大きな緑の筒状のものを取り出した。
 …もしかしてコレって?

「ちょ、ちょっとそれはヤバイって!」

「あらら?」

 私の隣の正一が慌てた様子でランボの筒状の…たぶん10年後バズーカを取り上げようとしたけど…それより早くランボの手が滑って、バズーカが宙を舞い…そして私に落ちた。
 ある意味お約束の展開ですね。と煙に包まれながら思った。

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- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -