あおいそら

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チェック

「えっと、大体の性能はそのまま再現してあるから…それの動作チェックをお願いします。
 古里君は、綱吉君と同じだから…綱吉君に教えてもらってね。
 リボーンさんは…説明いらないか」

 正一が少し声を張り上げて、皆に指示を出している。…が、リボーンは既に色々と試し終わっていて、使いこなしている。

「ざっとこんなもんだな」

 どこからか出した宙に浮くバイクから飛び降り、華麗に着地しながらバイクを箱に収納したリボーンは、簡単だ。とでも言うように草原を歩いている。…末恐ろしい(外見)園児である。

「じゃ、じゃあ…炎真君、教えるからあっちへ行こっか…」

「う、うん」

 沢田君の声を合図に、各々好きな場所へと散って…その場には私と正一だけが残った。

「クコちゃんには僕が説明するから、分からなかったら何でも聞いてね」

 じゃあ、まずはその靴の説明から…。と正一は、原理・特徴・使い方を一通り教えてくれた。…途中難しい専門用語が混ざっていて分かりにくいところもあったが、簡単に言うとコレはエネルギーを込めると飛べる靴らしい。

「…って事なんだけど、分かった?」

「なんとなく、分かったかな…」

 正一の説明は懇切丁寧で、大体は理解できた…が、エネルギーというか死ぬ気の炎?を込める方法が曖昧で分からないけど。

「そっか、じゃあ今度は実際に起動させてみよう。
 足に集中して、エネルギーを靴から放出させるイメージで…」

 なんとなく言いたいことは分かるけど、そんな感じで本当に成功するの?と半信半疑で、足に炎を纏うイメージする。…すると、ブーツが淡く光を放ち始めた。
 おぉ!なんて感動していると、ふわっ。と身体が宙に浮いて…突然の事に驚いてバランスを崩し、悲鳴も上げれず…倒れる!と目を瞑った。

「…クコちゃん!」

 ぐぃっと腕を引かれて、誰かに抱き留められる…が、支えきれなかったらしく、尻餅をついた。…私の腕を引けるほど至近距離にいたのは、正一しかいない。

「正一…?」

 後ろを振り向くと、思ったより至近距離に正一の顔があって…その顔が真っ赤で、私の顔もつられるように真っ赤になって、言葉が続かなかった。

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- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -