あおいそら

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クオリティー

 いっそ全てをぶちまけてやろう!という勢いで、普段の口調で喋ることにする。

「なんやねん、余計分からんくなったわ…。
 未来ってどの未来やねん!
 大体私なんなん…イタリア人とか笑ってまうやろ。
 それに、立ち位置もサッパリわからんしな!」

「んん…!?
 この口調、息遣いは完全にクコ!」

「…何処で判断してんの!?
 なんなん、ヴァリアークオリティなん?」

 うがぁー!と頭をかき乱しながら布団に突っ伏すと、落ち着け。とザンザスに声をかけられ、起された。

「…とにかく、全て話せ。全てだ」

「俺にも分かるようにしろよォ!」

 有無を言わせぬザンザスに、勝手にベッドに腰掛けたスクアーロに挟まれ…言わないと状況は一転しない状況に陥った。
 …言うべきか。そう考えた瞬間、右手中指にゴツいリングがハマっているのに今更気がつく。
 手を目の前に持っていって…少し眺める。
 …デカデカと"VARIA"という文字の入った、紫色のリング。
 これって、ヴァリアーリング?…つまり、未来編は確実に終わってるって事か。

「分かりました。…本当はよく分かってないんやけど。
 この私?が何者やったか…推測はついた。
 …なぜ推測出来るか、という話やけど…私はこの世界の一部を知ってる。
 私のいた世界で漫画になっててな…それで知っとる」

「う゛お゛ぉい!
 どういう事か全然分からねぇぞォ!!」

「うーん、簡単に言うと…沢田綱吉が家庭教師のリボーンによって、ボンゴレ10代目になるためのシゴキをうけるっていうストーリーの漫画を知ってる。
 そしてその話には当然ヴァリアーも出てくる。
 ヴァリアーのボス、ザンザス…さん、」

「…ザンザスでいい」

 流石に呼び捨てはヤバいかな?と気を使ってみたけど、どうやら呼び捨てが許される間柄?のようで、呼び捨ての許可が本人から得た。

「と、雨の守護者のスペルビ・スクアーロ…さん」

「俺とオマエは同級生だァ…呼び捨てでいい」

 おぉ、この私はなんと奇怪な人生を歩んでいるのだろうか!なんて思いつつ、有難く呼び捨てにさせてもらう。

「じゃあ、スペルビ」

「そっちじゃねェ!!」

 …違った。

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- ©2015/11/17/Thu/AOISORA -