あおいそら

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知識

「…失礼、スクアーロ。
 で、晴が…ルッスーリア、さん。
 嵐はベルフェゴール…さん?
 霧は…赤ん坊のマーモン…ちゃん?
 雷はレヴィ・ア・タン」

「レヴィだけ迷わず呼び捨てだなァ…」

 スクアーロが何か言っていた気がするが、無視しますね。

「…まぁ、こんな感じで知っとる。
 例えば…ベルフェゴールさんのお兄さんが未来で生きとって、敵の幹部やった…とか。
 そして、このリング…」

 右手のリングをザンザスとスクアーロに見えるように掲げる。
 この紫色のリングは、多分…

「雲のヴァリアーリング。
 私の知っとる話には出てこない、リング。
 でも、この手にあるという事は…私が雲の守護者をしてるんやね」

「あぁ。
 そして俺の…嫁だ!」

「う゛お゛ぉい!
 なに嘘ついてんだァ!!」

「るせぇ!」

 ガウン、ガウン。今まで物理攻撃だったザンザスが、何処からか取り出した銃でスクアーロを撃った。
 …どうやら威嚇射撃だったようで、かすり傷で済んでいる。まぁ、なんか必死で避けてた気もするが。

「あの、それで私はどうすれば…?
 イタリア語も英語も話せんし、書けんよ…?」

 きっといつもの事だろうと思い込んで、スクアーロを無視して…上司?のザンザスに尋ねる。
 なんと答えてくれるのか…じっと見つめていると、静かな部屋にノック音が響いた。

「クコー、階段から落ちたって聞いたけど…大丈夫?」

「…ベルか、入れ」

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