▼ すいーつ
あの六つ子との出会いから早くも5日目。
思い返しても、濃い毎日だったと言わざるを得ない。
…でもまぁ、もう夜だし!
今日は久々にのんびりとした1日で終わりそうだ。
久しぶりにコンビニスイーツでも買っちゃおうかな!と帰り道のコンビニに寄ることにした。
「あっ…」
「一松…」
入ってすぐ、まさかの入口で一松に遭遇した。
何してるの?と聞くと、そっちこそ、何してるの?と返された。
仕方無く、コンビニスイーツ買いに来た。と言うと…こんな時間に食べたら太るよ。と聞きたくないセリフを言われた。
イラッとしつつ、そっちこそ、こんな時間に何買ったの?とビニール袋を指さす。
猫缶だけど。しれっと返された。
本当に猫好きだよね、一松。
「ふーん。
それはともかく、そこどいてくれない?
入れないんだけど」
「何でどかなきゃいけないの?
シキがどけばいいでしょ」
ああ言えばこう言う…!
もう、面倒臭いなぁ!と思いつつ横にズレると一松が私の横を通ったので、コンビニに入る。
…てか、何故ついてくるの、一松!
一松を無視して、コンビニのスイーツコーナーでどれを買って食べるか吟味する。
プリン?
それともショートケーキとか…?
…いやいや、シュークリームも美味しそう。
「コレにしたら?」
「…えっ」
いつの間にか横に立っていた一松が、何かを差し出してきた。
手に乗っているモノをみると…いちごみるく大福。
まさかの和菓子…!
一松にそれ、食べたいの?と思わず聞くと、コクリと頷かれた。
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