あおいそら

すいーつ

 あの六つ子との出会いから早くも5日目。
 思い返しても、濃い毎日だったと言わざるを得ない。
 …でもまぁ、もう夜だし!
 今日は久々にのんびりとした1日で終わりそうだ。

 久しぶりにコンビニスイーツでも買っちゃおうかな!と帰り道のコンビニに寄ることにした。

「あっ…」

「一松…」

 入ってすぐ、まさかの入口で一松に遭遇した。
 何してるの?と聞くと、そっちこそ、何してるの?と返された。
 仕方無く、コンビニスイーツ買いに来た。と言うと…こんな時間に食べたら太るよ。と聞きたくないセリフを言われた。
 イラッとしつつ、そっちこそ、こんな時間に何買ったの?とビニール袋を指さす。
 猫缶だけど。しれっと返された。
 本当に猫好きだよね、一松。

「ふーん。
 それはともかく、そこどいてくれない?
 入れないんだけど」

「何でどかなきゃいけないの?
 シキがどけばいいでしょ」

 ああ言えばこう言う…!
 もう、面倒臭いなぁ!と思いつつ横にズレると一松が私の横を通ったので、コンビニに入る。
 …てか、何故ついてくるの、一松!

 一松を無視して、コンビニのスイーツコーナーでどれを買って食べるか吟味する。
 プリン?
 それともショートケーキとか…?
 …いやいや、シュークリームも美味しそう。

「コレにしたら?」

「…えっ」

 いつの間にか横に立っていた一松が、何かを差し出してきた。
 手に乗っているモノをみると…いちごみるく大福。
 まさかの和菓子…!

 一松にそれ、食べたいの?と思わず聞くと、コクリと頷かれた。

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