夜のホテルで見たものは…
2014/03/27 17:00
ばっちり明晰夢だった。
しかし、まだまだ夢を自由に操作するには至らない。私に出来るのは自由に話せて、その場を徘徊することくらいの物だ。よくて魔法が発動できる程度。
誰に合えるか、何が起こるか決めることは出来ない。
だから、
まさか夜のホテルで次元に会うなんて思ってもいなかったんだ…。
――私は実家にいた。ここにいてもやることはないので玄関に向かう。
玄関に続く廊下が妙に暗い。
靴を履いて玄関の扉に手をかける。
いつもは夢の中で家から出ようとしても、そこで目が覚めてしまう。
今日こそは脱出してやる。と意気込んで扉を開けた。
出れた…!
外は真っ暗。夜なのだろう。
先に進もうとすると、急に視界に靄(もや)がかかり始めた。
違う、靄じゃない。これは現実世界の私の視界(つまり、ただ単に目を瞑っているだけの状態で見えるもの)が混ざっていることによって起こる現象だ。
やはり、夢の中で家の外に出ようとすると目が覚めやすくなる。
ここは慌てずに、私の必殺技を出すときだろう。
今私の目には現実で見えている像と夢の中で見えている像が見えている。その中の夢の中の映像だけに意識を集中する。
まだ覚めるな。落ち着け私。まだ夢を見始めたばかりだぞ。もう少し、寝てようよ。
すると、夢の像だけになった。つまり普通に明晰夢を見ている状態だ。よかった…。
夢の状態が安定したので、夜の街を適当に歩いてみる。
道は私の実家の周辺の道そのままの姿だ。ただし現実よりも街灯が少ないため不気味だ。
なぜか中年の太ったおっさんとばかり道ですれ違った。
二次元のイケメンはいないのか。会えたら、そのままどこかに誘い込んで××とか考えてたのに…。
そのうち場面が切り替わり、近未来的な建物の中を歩いていた。壁も床も暗めの青いブロックが敷き詰められている。
廊下を歩いていると、広めの部屋にたどり着いた。機械の中で誰かが寝ている。
寝ていたのは…
ボーボボ(某鼻毛バトルをする男)
お前に用はないんだよ!
なぜなんだ…! なんで、なんでもっと…もっとこう、いい男に会えないんだ!
次元か五ェ門に会いたい。そう思った私は、二人の名を呼びながら歩き回った。
「じげ〜ん! ごえも〜ん! いないのー?」
返事も何もない。
ふと、その部屋に扉があることに気がついた。
扉を開けると
ホテルの一室に繋がっていた。
ベッドが二つ並んでいる。奥のベッドに見知らぬスタイルのいい女が腰掛けていた。
女は突然、被っていた帽子を投げた。
くるくると回転しながら中を舞う帽子。
それをキャッチしたのは私の隣に立っていた次元だった。
次元はキャッチした帽子を笑顔で向こうの女に投げ返した。
女と次元が楽しげに帽子のキャッチボールを繰り返す。次元も女も私の存在に気づいてないようだ。
くだらない遊びを楽しそうにやる次元が面白かったが、見知らぬ女とホテルに泊まっているというのがイラっときた。
どうやら私は邪魔者らしい。あの女がいなければ今頃私が次元と…。
なんて考えていたら、場面がまた切り替わってしまった。
書き残すほどの内容ではないので、ここで今日の夢日記はおしまい。
いつか、自由に夢が操作できるようになりたい。
毎回落ちがなくてすみません。
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