決着(3/4)

 


    ****



「隼人!!
 修業に入る前に 教えたことを 忘れたのか!!」



シャマルの言葉が頭に染み付いてくる。



「見えてなかったのは…」
「自分の命だ…」




忘れるかよ…!

だからこそ 一番の使い所で 使うんじゃねーかよ



「ここは死んでも 引き下がれねぇ!!」



「ふざけるな!!」



「!!」

10代目……!?



「何のために 戦ってると
 思ってるんだよ!!」

「!!」

「またみんなで 雪合戦するんだ!! 花火見るんだ!!
 だから 戦うんだ!!
 だから 強くなるんだ!!

 また みんなで 笑いたいのに
 君が死んだら 意味がないじゃないか!!!」

「………」

「…………
 10代目…」



   ピーーッ







   ドガガァンッ



    ****



   ザーーー…



爆音とともに消えたモニターの画面。



「獄寺君…

 獄寺君!」

「獄寺!!」

「…………
 あのバカ…」



座り込むシャマル。



「そ… そんな…
 うそ…

 そんなことって…
 なんで… 獄寺君…」



溢れ出してくる涙と鼻水は抑え切れなくって。



「………
 !

 あそこみろ」

「?」



リボーンの一言に瞬時に目をやったのは、切れそうな蜘蛛の糸に縋り付くような思いで、彼が未だ生きていると信じたかったからかもしれない。



「赤外線センサー 止まってるぞ」



シャマルの一言でオレの思考は一気に現状を理解する。



「獄寺君」

「獄寺!!」

「タコヘッド」



ばたっ と倒れ込んだ獄寺君に俺達は ダッ と駆け寄った。



「すいません…10代目……
 リング とられるってのに
 花火見たさに 戻って来ちまいました…」

「よかった…… 獄寺君…
 本当に… よかった…!」


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