決着(2/4)

 


   ドガガンッ



物凄い轟音が響く中、ベルと獄寺隼人は未だ図書室で ゴロゴロ とリングを奪い合っている最中だ。



   どんっ



「ぐあ!」



   どさどさどさっ



本棚に獄寺隼人がぶつかり、本棚が中身をぶちまけながら二人に向かって倒れる。



「リング〜」



本に包まれた中で、ベルが獄寺隼人のマウンドをとりリングを狙う。



「15秒経過
 残り45秒です」



チェルベッロの声が静かに響いた。



「チキンレースかぁ
 面白くなって きたじゃねーか」



    ****



「ツナ どーすんだ?」

「どーするって…」

「やむをえんな

 リングを敵にわたして
 引きあげろ 隼人!!」

「!!」

「あ゙はあ゙」

「!!」

「こんなもんで くたばるなんて バカげてる!
 戻れ!」

「ふざけんな!」

「あ゙はあ゙」

「オレが負けてみろ!

 1勝3敗じゃ もう後がねぇ!!
 致命的 敗北なんだ!!」

「おまえの相手は いかれちまってんだ!
 もはや勝負に なっちゃいねぇ!
 戻るんだ!!」

「手ぶらで 戻れるかよ!!」



モニターを通して獄寺君とシャマルが言い合いを続ける。二人ともいっこうに引こうとはしない。



「これで戻ったら 10代目の右腕の名が すたるんだよ!!」

「!
 獄寺君 そんなこと…!!」



   ドガガッ・・ン・・ドオン・・・



そうこう言っているうちに爆発はすぐ側まで迫っている。



「10代目! オレが勝てば 流れは変わります!
 まかせてください

 これくらい オレが……!!」

「獄寺!!」

「タコヘッド 戻ってこい!!」

「図書室まで 残り20秒です」



   ドォ・・ン・・



チェルベッロの後ろで爆発する。



「隼人!!
 修業に入る前に 教えたことを 忘れたのか!!」


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