20年後のランボ(4/4)

 


「ランボが!
 動かない!!」



倒れたランボにレヴィが ズン.. と近づく。



「やはり 雷の守護者に ふさわしいのは おまえではなくオレだ」



近付くレヴィに、並盛側は ザッ と手を出そうとする。



「まて
 手を出せば 失格になるぞ」

「その通りです このエレットゥリコ・サーキットに一歩でも足を踏み入れれば
 失格とみなし リングを 没収します」



リボーンにとめられ、チェルベッロに制され、彼らはその顛末を固唾を飲んで見守るしかなかった。



   す・・・



「電撃皮膚ーエレットゥリコ・クオイオーがどうした
 消えろ!」



   ガッガッガッガッ



「!!

 ランボ!!」



レヴィは自我を忘れて、ひたすらにランボを蹴りつづけた。



   ガッ



「ああ…!
 ランボ!!」



彼の行動に益々顔が青くなっていく沢田綱吉。



「………くっ…」

「どこへいくんだ?失格になるぞ」

「わかってる…
 でも!!

 オレ…
 ランボを守らなきゃ!!」

「………


 しょーがねー奴だな」



リボーンが微笑んだのなんて誰も気付きやしない。



   ピシャァッ



レヴィは片手で高く翳したパラボラに雷撃を受け止め



   バッ



「とどめだ」



「やめろー!!」

「えぐい 死体が 見れそうだね」

「ゔお゙ぉい
 とっとと焼けぇ」



両者の声が混じる中



「死ね」



パラボラを振り下ろそうと



   グラ・・・

   グラア.




「なに!?」



したが ダッ とその場から跳んで回避する。



   ドスゥン



『!!』

「避雷針が!!」

「風…じゃ なさそうだ」

「ああ… あの曲がり方は

 熱だね
 熱が避雷針の 細く弱い所を 溶かし曲げている」

『エレットゥリコ・サーキット全体が 熱を帯びている』

「熱伝導………?
 !
 サーキットの外に」



チェルベッロの言葉によりその場にいる全員がそちらを向く。
すると、避雷針が倒れたことにより立ち込めた煙の中に、三箇所の炎



「目の前で 大事な仲間を 失ったら……  」



徐々にその姿が見えてきた。
ああ、額と両の手から死ぬ気の炎が点っているではないか。



「  死んでも 死にきれねえ」


12/02/08


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