20年後のランボ(2/4)

 


「やべぇ!!
 電気の逃げ場がない!」

「ランボ!!」



絶望を帯びた少年達の声が響く。



「奴は 焦げ死んだ
 この電光 ボスに 見せたかった」



バリバリバリ と物凄い音がする中、レヴィは くるっ と反転して静かに言った。……が



「やれやれ
 どこへ行く?」



電撃の中央に鬼気として立っているランボ。



「なにい!!」

「見な

 エレットゥリコ・リバース!!」



ランボが右手を床に付けると



   カッ

   バリーン




雷撃が校舎を這うように下に伸び、そのまま側面の窓を割った。



「!!!
 あれだけの 電流を地面に…!?」



驚いたのはレヴィだけではないはずだ。今の電気だと、どれだけ強靭な人でも堪えられないだろう。なのに、彼は飄々としている。



「電気は オレにとっちゃ 仔猫ちゃん みたいなもんだ
 わかるかい?
 オレは 完璧な 電撃皮膚ーエレットゥリコ・クオイオーを 完成させている」



握った右手で電気を操っている。



「すごい!
 これが 20年後の ランボ!!」

「まさに避雷針だな」



少年達の横に すっく と沢田家光とバジルが現れる。



「遠い将来 開花するかもしれない この雷の守護者の資質にかけてみたんだが…

 オレの 見込み以上の ようだな」

「よくわからんが 圧倒しているぞ!!」

「ああ この勝負 もらったぜ」

「よ…よかった〜…」



並盛側は俄に喜んでいる。
くそっ!どいつもこいつもおめでたい野郎だ!!



『!!』

「ゔお゙ぉい 手をおさめろぉ」



気付いたら、スクアーロがあたしの肩に手をかけていた。



「まだ 戦いは終わっちゃいねー」



あたしは無意識のうちに殺す用意をしていた手をしまう。
…駄目だ、あたしの悪いところが出てしまった。
改めてバトルに目を向けると、ちょうどレヴィが ダッ と走り出したところだ。



「なんとしても おまえは消す!
 心臓に 直接 電撃を くらえ!」

「やれやれ
 !?

 あれは…」



   ガッ


   ズザァ



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