20年後のランボ(1/4)

 


『!』



煙が漸くはれて姿が現れる。



「あ… あれが… 20年後の………?」



   どん



そこに立っているのは、さっきのランボより更に10歳年上の……本来のランボからいうと20年後の彼の姿。10年後のランボより、また背が高く、髪も長くなり、しっかりとしていて落ち着いているが、セクシーさは倍増している。



「やれやれ この現象
 夢でないとすれば
 ずいぶん久しぶりに 10年バズーカで 過去へ来たようだ」



低く心地のいい柔らかな声。



「ホントにアホ牛か」

「なんだか ランボ…
 たのもしいよ……」



並盛の少年達が驚くのも無理ないだろう。あんな子供が将来こんなお兄さんになるだなんて。なんとも時間が経つのは恐ろしい。
じゃあ、スクアーロやヴァリアーのメンバーはどうなるのかな?と少し考えてみたが、中々はっきりとは見えてこないので、考えるのをやめた。



「あなた達にまた会えるとは…
 懐かしい… なんて 懐かしい 面々……

 泣きそうだが
 感傷に ひたっている場合では なさそうだな

 野蛮そうなのが ひどく にらんでる」



そういいながらランボはレヴィに向き直る。



「おまえが 誰だろうと
 消すまでだ」

「………
 昔のオレは 相当てこずった ようだが…  」



ランボは下に落ちていたリングをとりながら言う。



「  オレはそうはいかないぜ」

「ほざけ

 消えろ!!」



   ドシュッ



またもやレヴィの傘が勢いよく飛び出して ババッ っとランボを取り囲むように開く。



「傘を開かせちゃったら もう決まりだな」

「レヴィ・ボルタを 回避することは 不可能

 あの電気傘ーパラボラーは全周囲を 死角なく覆い
 ひとたび攻撃が当たりだせば 7つの電気傘ーパラボラーが おのおのに受けた電気を 一気に叩き込む


 まさに一撃必殺の技
 レヴィは この技で ヴァリアーの幹部の8人に 引き上げられたんだからね」



マーモンの説明が終わると同時に電気傘ーパラボラーが ピシャア と電気を帯びた。



「くっ」

「死ね」



   バババババ



「ぐわっ」



ランボを電気が包む。



   ゴロゴロゴロ  ピシャッ



更に追い撃ちをかけるように、避雷針に雷が落ちた。そしてそれは バリバリバリ と、床の導線を這う。



「レヴィ・ボルタの 攻撃に加え エレットゥリコ・サーキットの電撃も浴びた
 ダメージは 何倍にも はね上がる」



   ビシャッ



物凄い雷光がランボを襲う。


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