ランボVS.レヴィ・ア・タン(5/5)
「ぐあぁあ!!」
傘に囲まれたランボが360゚電気に囲まれる。
そのまま彼は どさっ と倒れ込んだ。
「…うっ
が…ま…
うわあああ!
いだいよぉ…」
しかし起き上がり、子供のように泣き出した。
「バカヤロ!! 泣いてる場合か!!」
「ランボ 立って 逃げるんだ!!」
少年達が必死に叫ぶが
「逃がさん」
ビッ
ドッ
レヴィの投げた傘により、彼は左肩を貫通し、その反動で転げ倒れた。
「う… ああ…」
「おまえは 徹底的に 殺す
切り刻んで 焼き肉にしてやる」
っぶ。レヴィ、焼き肉って…
彼は至って真面目に言ったつもりだろうが、こんなシリアスな時にレヴィから"焼き肉"発言が飛び出し思わず吹いてしまったら
ゴンッ
隣からスクアーロのげんこつが飛んできた。顔を上げて睨みつけてやると、目で「空気を読めぇ!」と睨み返して来やがった。くそっ!また女の子を殴りやがって……ホテルに帰ったら、覚えてろよ!カスアーロ!!
あたしは心の中でその言葉をはくと、再び試合に目を向けた。
「う……っ
うう…
うわあぁあ!!」
見ると、ランボが泣き叫びながら、再び10年バズーカを手にして チャッ と自分に向けている。
「?」
一同が見守る中、彼は再び10年バズーカを自射した。
ドガンッ
本日、二度目となるこの光景。
モクモクモク
「!?」
バチ・・・ッ バチ バチ
『!』
煙の中にうっすらと影が見える。
「ん?」
「何だ……? このただならぬ 威圧感は…」
徐々に煙が晴れていく。
その煙の奥から人が現れる。
「あ… ま… まさか…!
あれは……
20年後の ランボ!!!」
バチバチ・・ バチ・・・
12/02/07