晴のリングのゆくえ(2/2)

 


((雷の守護者か…))



「それでは 明晩 おあいしましょう」



一言言うとチェルベッロは カチッ とスイッチを押した。すると巨大なリングが音をたてて崩れた。



そしてあたしたちは、モスカがルッスーリアを抱えながらホテルに向かった。



雷の守護者といえば、こちらはレヴィだ。あちらはたしか……まだ子供の牛柄のパーマの子だ。

この勝負、とっくに見えてるわね♪



ホテルへの帰途で明日のことを考えると、さっきよりも心が軽くなった。
なにせあのレヴィだ。彼があんな子供に負けることなどありえない。



『♪』

「?
 もう大丈夫みてーだなぁ」

『ああ うん』



さっきはありがとね。



なんて柄じゃないから言わないけど。



『明日はレヴィみたいだし!
 もうすっかり大丈夫』



スクアーロを見上げながら笑顔を見せると、彼も安心したようで「そうかぁ ならよかった」と小さく呟いていた。



   ****



今日の並盛中学校は雨に濡れ、より一層不気味さを増していた。



「いよいよ 第二戦だな 気を引き締めて かからんとな」

「は…はぁ…」



お兄さんは昨日の戦いを忘れさせる程、いつも並だ。



「長ぐつ〜〜 ぐっつぐつ〜〜」



しかしこの場の空気も読めないのは、今日の戦手であるランボ。



「ったく アホ牛が… 何もわかってねー」

「何とか 棄権できないかな〜」



獄寺君の苛立ちもよく解る。



「心配すんなツナ いざとなったら オレ達が割って入っから」

「ご心配には およびません! 10代目!!」

「みんな…で…でも」

「まかせとけ!」



みんなが助けるんなら…と思ったのも束の間。



「そのような 行為は失格とし 阻止します
 そして 助けようとした物者 助けられた者 二人分のリングが 相手の物となります」



校舎上に現れたチェルベッロの声により潰えた。



「あいつら…!

 ちくしょう ふざけやがって」



獄寺君の気持ちも解るけど、やっぱり駄目らしい。



「あちらを ご覧ください
 あれが今宵の 戦闘フィールドです」

「!?」



そしてチェルベッロに指をさされた方を見ると



「屋上!?」



刹那



   ピカッ



雷が光って、その全貌があらわになる。



「ぐぴゃっ!!」

「な…
 何 あれ〜!!?」


12/02/07


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