了平の右(4/5)

 


「んもう わからない子ね
 そのパンチは さっきマネして 見せたでしょ?
 見切ったわ」

「何っ
 …… ……

 やって みなければ…
 わからん!」

「んもう あきらめの わるい…」



((まったく 誰に似たのやら))

「よく言ったぜ 了平
 それでこそ オレの弟子だ コラ!」

((あ そうだ… こいつだった…))



コロネロは頭にのせた鳥により、リングの傍まで近寄り了平に声をかけた。



「極限太陽ーマキシマムキャノンーは 全身の細胞の エネルギーを放つ 技だが
 まだエネルギーが 完全には拳には 伝わっていないぜ」

「師匠…」

「勝機があるとすればそこだ!!
 もっと力を拳に凝縮させろ コラ!!」



コロネロの言葉に笹川了平は勇み立った。



「おう!! ゆくぞ極限!!!」



   ダッ



ルッスーリアに突っ込んでいく。



「超えられない 壁っていうのを 教えてあげるわ」



   ス・・・

   ススス・・・




ルッスーリアも再びステップを踏み出す。



「うおおお!!!

 極限太陽ーマキシマムキャノンー!!」



   ガッ



笹川了平の右拳とルッスーリアの左膝がぶつかり合う。

一瞬、全てが停まった。



   グシャァッ



「うわあああ!!

 あああ!!」



   どさっ



しかし、笹川了平は物凄い悲鳴をあげながら倒れ込んだ。



「んーー いい 響きだったわ〜っ」



彼はまたもやルッスーリアの左膝により拳を壊された。



「ゔお゙ぉい!!
 いつまで 待たせんだぁ!!」



ルッスーリアが遊んでいるから、あたしの隣のスクアーロから野次が飛ぶ。



「んもう せっかちねぇ
 言われなくても 締めるわよ」



ルッスーリアがいよいよ締めにかかろうとした時



「お兄ちゃん…?」



少女が二人飛び込んできた。


.


<< >>
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -