了平の右(2/5)

 


「極限太陽-マキシマムキャノン-!!!」



   ガッ



ようやくまともに笹川了平の攻撃がルッスーリアに入った…



   パリ・・・ン・・・


   クルッ

   ダッ




…かのように見えただろう。
しかしルッスーリアは空中で体を反転させ地面に降り立った。



「ふ〜〜っ

 クリーンヒットしてたら ちょっとやばかったかしら」



ルッスーリアは余裕の表情で すく・・・ と笑っている。



「いいや
 確かに 当てたぞ」



   ピシ…  ピシ…



『!?』



   パリーン



見上げるとリングの上のライトが割れて ガシャン カシャーン・・・ と音をたててリング上に落ちてきている。



「うおおお!!!」



   ドドド



尚も笹川了平は右拳を振り上げ全てのライトを殴り壊した。



「これでやっと 貴様と イーブンの状態で やりあえそうだな

 刮目!!!」



ばちっ という音が聞こえるような勢いで笹川了平の目が見開かれた。



「目が開こうが閉じようが どうでもいいわ
 それよりも 信じがたいのは 照明を割るほどの 拳圧よ」

「ルッスーリア
 奴の体をよく見てみなよ」

「!?
 なあに?
 砂…?

 いや ちがうわ
 あれは…!!

 なっ!!? 塩!?
 塩の結晶ですって!!?」



ルッスーリアは笹川了平の体をじっと見て驚いている。
しかし…



『よく、前髪で目隠れてるのに解ったわね』

「うしししっ 俺を誰だと思ってんの?」



…あんたのその目には、つくづく驚かされるわ。


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