大空戦(2/3)

 


「リングと
 守護者の命を かける……?」

「そうです」



チェルベッロの言葉に「ランボはケガしてるんだぞ!!?」と刃向かう沢田綱吉。だけどそれはこちらも同じ状況だっての!



「ガタガタ 言わないの!

 招集がかかったら どんな姿だろうと 集まる
 それが 守護者の 務めよ!」



ルッスーリアの言葉にはいやに説得力がある。



「その通りだよ 僕もXANXUS様の 怒りがおさまって 力になれる機会を うかがっていたのさ」

「ししし
 よっくゆーよ

 つかまったけど 殺されずにすんで 饒舌になってやんの」



ベルの言う通り、マーモンは殺されなくて ほっ としてるんだろう。でもまあ、この戦いが終わったら結局殺されるだろうけどね。



「スクアーロは ………?
 いねーのか…?」



そんな中山本武が声をあげる。



「雨戦の顛末は ご存知のはずです
 スクアーロの 生存は否定されました」



それにチェルベッロが単調に答える。



「おい雪歩 今日は殴りにいかねーのか?」



しししっと声をかけてきたのはベル。



『は?』

「ほら……いつもスクアーロのことになると 敵味方見境無しに殴り飛ばすじゃん」

『ああ……そうだっけ?』

「そーだっつの!なんか今日の雪歩変だな」



それだけ話してからあたしはチェルベッロに連れられる。



((リングと共に景品扱いだなんて…))



「それでは

 大空戦のルールを 説明させて いただきます
 大空戦も 他の守護者同様

 リングを完成させる事が
 勝利条件の1つとなります


 ただし フィールドは
 学校全体


 広大なフィールドでの 戦いを観戦できるよう 観覧席と各所に 小型カメラと 大型ディスプレイ
 そして 守護者の皆様には カメラ搭載型 モニター付きリストバンドを 用意しました


 では守護者の皆様は リストバンドを 装着し次第
 各守護者戦が 行われたフィールドに 移動してください」

「ぬ? フィールドだと?
 今更 どういうことだ?」



レヴィが疑問を口にするが、チェルベッロは依然とした態度で



「質問は 受け付けません
 従わなければ 失格となります」



そう口にした。
ソレを聞いた戦闘大好き王子は「楽しみ」と微笑み



「じゃあなっ 囚われのお姫様」



嫌味ったらしくあたしに言い捨ててフィールドに向かって行った。


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